冬は嫌い 春が近すぎるから 



昔 こんな事があった


肌寒い冬の晩  


駅の通路に 薄汚れた服を着た 若い女性が居た


路上に座り込んでいた


靴は履いていず 素足だった 


足があかぎれて 白い粉がふきだしている 


年齢は おそらく 20代後半だろう 


おそらく 家を失ったのであろう


私は 財布の中に入っている 紙幣をとり出した 


とりあえず今渡せるだけの金額だけでも 彼女に渡そうとした


でも彼女は お金を見た瞬間  こう言った 


「 いりません! やめてください! 」


すごい形相だった 


馬鹿にするな 同情をかけられたくない 


彼女の声には そんな念がこもっていた


でも 私はその怒りの響きを聴き 胸がとても締め付けられ 痛くなった


派遣現場の時に見た光景と同じ


凄く窮しているのに 自分で助けを求めることを 封じている


自己責任 


人に迷惑をかけるな 


誰にも頼るな 


助けられる存在は 劣っている 」 


人々から多くを盗みとった詐欺師たちは こう言い放った 


彼らは 収奪し 追いこんだ者達からも 助けを求める力を奪い取った


私は そんな風潮を作った者達に 怒りを抱いた


助けを求めることは劣ったことではない


助ける存在も 優れた存在では無い


助ける存在 助けられる存在  


両者は同格 


太陽の幼子も 月の女神さまも そう言った


互いに響き合い 互いの存在は 強くなると 


そしてMちゃんは こう語っていた  


吸血鬼は大ボス達程 助けを求めるもの 


彼らは助けられる者こそ 優れていると想っているから 


でも木端には 優越感という形で  助ける歓びを染み込ませてある 


呪術師の伝承にも こう書いてあるの


「 助けを求める者だけ 助けよ 」と 


呪術師に対してさえも 洗脳している  


助けた事で 序列の上にあがれているような錯覚を施してるの 


そして助けを求める 自分達だけを 助けさせる様に誘導する


大ボス達は  心の奥で 助けられる存在こそが 優れた証と 想っている 


そして助けとは 自分達の様な 選ばれし存在のみが 

助けを受けるようにしなければならぬと 信じている


だからこそ 人々から助けを求める声を奪った 


助けて を独占する為に


大衆に 助ける行為こそが尊くて  助けられる者は劣ったものだと 

ずっと信じ込ませてきた 


努力 犠牲 自己責任   


でも彼らを見て いつも助けを乞うてるじゃない


社員が居なければ 社長は路頭に迷うし 


国民が居なければ 支配者も餓死するだけ  


助けを求めることは 劣ったことではない


少なくとも 権力者は その事を知っている 」




海の向こうから やってくるのは七福神 

おそらく海の日は それを模したのであろう 


そんな日の夕刻の事だった 


墓参りを終えた 私は


旦那様を 引きづりながら


道灌が作りし  最後の結界へと 向かった


そこは日暮れし里 


その地の結界は 護り 未だ固く 


二重三重に防壁が張り巡らされているようだった  


犬の想念体が 無数に飛び回っている


そして人形を使う様に 人々を 誘導していた 


「 結界は 護る為のエネルギーを 人の想念に頼うている 


それが故 想念体は しがみつくように 一帯の人々から気やエネルギーをこそぎ集めているの 」

(Mちゃんの言葉)


でも この地を歩いて こうも感じた


結界周辺の 護りは固いように見えるけど


でも結界の基点は もうほころび始めてる と    


おそらく何か エネルギーが一息を吹きかけるだけで 

敢え無く その結界は崩壊しまうだろう 


そして結界の基点が無くなれば 想念体も 護るべきものを失い四散してしまうと 


私達は 南へと 進んだ 


風が私を呼んでいた 


何故か そんな気がした


左手にある 徳川最後の君主の 墓を突き抜けて


動物園そばにある噴水に 辿り着いた


そこで数分 休んだ後 


こんな声が聴こえて来た



進め 

と言う声が 


旦那様は 私の気まぐれに 少し戸惑い気味だ


風の声は 私を駅の方角では無く 別な方角に誘っていた 


五分ほど歩いた先だった 


警官が数人いて 人だかりができている  


そしてその人だかりの横を 猫がじっと座っていた 


何かがやってくるのを じっと待っている様子だ 


そしてじーーーーーっと 一点を見つめている   


公園に住んでいると想わしき 男性が こう答えてくれた


「 猫は風の方を向いてるんだ 

熱いから動かないんだよ 」


でも不思議なことに その猫は日陰には居なかった 


日の当たる所に わざわざ出てきて そこに座り込んでいるのだ  


肌の青白い女性が そんな猫を見て 毛を櫛で梳いていた


嬉しそうな顔をして  でも猫は微動だにしない


私もその猫の横にしゃがみこんだ


そんな時だった 警官達が地面に張られている 


青いロープを いきなり片付けて こう言った


「 今から 陛下がやってきます 」


猫の視界の横から現れたのは 


数台の白バイに先導された 黒のセンチュリー


そしてその後部座席に 窓を開けて 


白い手袋をした手を振っている老人の姿が見えた  


猫はその老人を見た瞬間 顔をそむけ 


私は 彼の姿を見た瞬間  何故か無性に 取り返したい 


という想いを強く発信したくなった 


取り返す 

その想いを発した瞬間 


でもエネルギーが空回りを受けてるような 感じを受けた


エネルギーは戻って来ても それがループしてまた老人の所に戻っていく 


そんな感じだ 


無駄・・・ 


そう想った瞬間 声が響いた  


「 序列の頂点だから   取り返したものが 


彼の元に戻るようにできてるの 


助けて と 想って 」  


それは しゃがみこんでいる猫だった 


私は 猫が言うとおり 助けて と唱えてみた 


するとその瞬間 後部座席の老人は 


驚いた様な眼を広げ


私に目を合わせた 


怯えるような気配を 察知できた 


そしてその瞬間 私は想った


彼も 助けて・・・  を使っている・・・・




車両が去った 


後ろに居た旦那様が こう語ってくれた


「 MAHAOちゃん ねえ  今 天皇と目が合った・・よね・・・・? 」


うん・・・・


私は そう答えた 


いつの間にか 猫も後ろ姿を見せていた  


「 他の猫達に 様子を伝える為 あそこでずっと待ってたの 」


猫は そう告げてくれた 


私達は 秋葉原 最後の橋へと 辿り着いた


蛇のエネルギーが 舞っている


そんな空気がする 



北東の結界は 道灌山 動物園 そして秋葉原 終の橋 


このルートで繋がっていた 



「 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ 」  





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