ケルベロス ・・・その8


Rちゃんはゾンビちゃんと別れることを決意しましたけれど 




自分が居なければRちゃんは生きていけないんだ 

と思い込んでいるゾンビちゃんはRちゃんと別れることを承知しません


・・ Rちゃんはひとりで生きていけない弱い存在だから 何が何でも俺が幸せにしてあげなければ 支えてあげなければ・

そんな思い込みが Rちゃんと別れたくない思いを支える動機付けとなり 彼の中で奇妙な使命感にまで昇華されていました 

決別の言葉を言ってから Rちゃんは即効で着信拒否したのですが 

留守電やメールはいつもパンクするまでメッセージが吹きこまれています 


普段は無視していたのですが ある日 学校で Rちゃんが留守電を聞くと たまたまこんなメッセージが入っていました 



「 今遺書を書いています・・・・

 愛してる人に裏切られました 

頭がボーーーーーとしています 

これから死にます ・・・・・・・」




死ぬ・・・・・ この言葉に 急に不安になったRちゃん 

念のため 友達にそのメッセージを聞かせてみました


「うわーーーーーーー  」

「だよねえ~~~ 一体どうしよう 」・・・・・ より恐怖感が増してくるRちゃんでした 



どうしよう ゾンビちゃんが死んじゃったら・・・ 

死んだらRの責任になるのかしら 

それよりももしも本当に死んでいたら ゾンビちゃんの遺族に恨まれてしまう・・・・

そっそれは それだけは いやだああああああああああ (ToT)/)) 



Rちゃんは 恨みを買うことを極端に恐れる性格でした 別にゾンビちゃんの身が心配と言うより

その後訪れる自分へのバッシングを恐れたのです 

気が進みませんでしたが 

やむなくゾンビちゃんのアパートの前まで行きました  

・・・・・・ 中で死んでいたらどうしよう ・・・・・・・

どきどきしながらゾンビちゃんのアパートのドアノブに手をかけます 



ぎっ いつもながらドアに鍵がかかっていないようです 


簡単にドアは音を立てて開きました 


キィーーーーーーーーーーーーー 


床に薬の包みが散乱しています

そしてその傍に横たわって動かないゾンビちゃんの身体が・・・・・・・・・

ひっあああああああ・・・・・・・しっ死んでる・・・・・・(ToT)。

と思ったら 死体が動きだしました 

うっ動いたあああああ・・・・・・・・・・

「Rちゃん? 」

死体だと思っていたゾンビちゃんが

まだ生きていた様子でした か細く声をもらします 

「つらくて動けないよ・・・・・ 頭がボーーーとするんだあああ 俺 さっき 薬を飲んだんだ・・・・・・」

・・・・・・ いったい何を飲んだんだろう

Rちゃんが 散乱する薬の箱をよく見ると 

ドリスタン と書いてありました 



ドリスタンは溶かしてのむタイプの風邪薬で、口あたりのよいレモン味です。

Rちゃんがその箱を見て固まっていました 


「知らないの・・・・・・風邪薬は・・・
いっぱい飲むと死んじゃうんだよ 一箱飲んだんだ・・・」

でもそう言いながらも顔はRちゃんと会えて ちょっと嬉しそうでした 

とりあえず死んでない事は確認できましたので

「 それじゃあ お元気で・・・」 と言い残し 帰る事にしました

そしたらさっきまで倒れていたゾンビちゃんが モノホンのゾンビのように起き出して 

走ってRちゃんを追いかけてきました 

(・・;) あれ・・・・・動けなかったんじゃないの  

そういえばドリスタンにビタミンCがはいってるってCMでいってたっけ 

ビタミンとって元気になったのかしら 

追いつかれちゃたまらんと思った Rちゃん 

健脚を駆使し 

ひょろひょろのゾンビちゃんを 引き離しました 


それからもゾンビちゃんのストーカー攻勢は続きます  

Rちゃんは別れたつもりなのに

僕が承諾してないから 別れは成立していないと ゾンビちゃん独特の理論を述べていました  

毎日駅で待ち伏せしたり 電話をかけ続ける事が日課のようになりました 

留守電に入るメッセージは一日20件

携帯の留守電には20件しかメッセージが入りませんでした 

メールもすぐパンクしてしまう状態で ほかの人との連絡もとりにくくなりました

駅のホームでRちゃんを捕まえると ずっとこういい続けます

Rちゃん可愛い可愛い 

Rちゃんはか弱いから 僕がいなければ・・・・駄目になっちゃうよ だからずっと守ってあげる 



そんな状態が2-3ヶ月続きました 

Rちゃんのお母さんは そんなゾンビちゃんの様子を聞いて 暢気にこう語っています 

なんだか 鳥みたいね 鳥って一番最初に見たものをお母さんと思ってずっとくっついていくじゃない 

ひょっとすると田舎から出てきて 女の子見たのRが初めてだったんじゃないの 


Rちゃんも一瞬そうかなあああ と思ったのですが 

でも冷静に考えてみて いくら田舎でも 女性が居ない田舎なんて存在するわけがありません ・・・・・




ゾンビちゃんだったら 別にあたしじゃなくても  可愛い子とだって付き合えるはずなのに

なんで・・・・そんなに私に執着するの・・・(・・;) 

恋愛の心理がわからないRちゃんは 恋愛関係の書物や 動物行動学の研究書を漁って読んだりもしました 

でも調べても調べてても ゾンビちゃんの行動心理学はぜんぜんわかりません 



そのうち お母さんゆずりで楽天的な Rちゃんは こう思うようになりました 

まあ ほっとけばそのうち諦めてくれるだろう  実害も無さそうだし・・・



でもある日 Rちゃんが いつものように駅のホームでゾンビちゃんに捕まっていた時

帰宅が遅いRちゃんに 家族から電話がかかってきて Rちゃんが家族に説明をしていると 

ゾンビちゃんは 誰か別な男から電話がかかってきた

と勘違いし 頭に血が上り Rちゃんの携帯を取って

一気にバキッとへし折りました 

最初の実害です 
(・・;)

さらにゾンビちゃんは別な日に こう言いました 

結婚しなければ 結婚詐欺になっちゃうんだよ 結婚詐欺になると刑務所に行っちゃうんだよ・・・

と・・・・・・

結婚の約束した覚えはないのに・・・・・なんで 結婚詐欺になっちゃうの?(・・;)

もともとRちゃんは刑法とか法律とか全然詳しくありません 

でも犯罪と言う言葉は Rちゃんの不安感をちょっと煽ります 





そんな時です

都庁でのバイトもめんどくさくなって 辞める間際の頃に 

Rちゃんはであいました 

彼は ある超一流コンピューター系の企業でSEをやっていると言います 

それがこの話のもう一人の主役 トロル君でした 

いい人そうで 物腰柔らかな感じ


Rちゃんは最初にトロル君を見たとき そう感じました




顔がでかくて 三頭身 おそらくだいぶ年上な感じで トドみたいな顔つきでした  



Rちゃんにとってはムーミンみたいに見えました 

Rちゃんは痩せぎすな男の人よりも 本来 カバやトドのような動物系の男の人がタイプでした

トロル君は初対面なのに ニコニコしていて 気さくで話しやすい人でした 

・・・・・・・・・


Rちゃんに 「彼氏居るの?」と親しげに聞かれました 

ゾンビちゃんの事が思い浮かびました 

「付きまとわれている人はいます・・・・」Rちゃんが正直に答えます 

「付きまとう・・・・しょうがねえ奴だなあ・・・・・・・どういう奴なの 」 最初は付きまとってる人の事を小馬鹿にしたような口調でした 

「学生・・・・・・」

「学生?! どこの大学行ってる奴なのよ?」

「高田馬場大学・・・・・・・」

「えっ! 高田馬場・・・? どこの学部」

「・・・・・・政経だけど・・・・」

「なんだーーーー・・・・・・優秀じゃん・・・・・ 

負けたな・・・・ 俺実は 法学部なんだけどね 俺の後輩だな・・・・・・」

トロル君の口調はゾンビちゃんの大学名と学部を聞くと畏敬のトーンに変わっていました 



Rちゃんは トロル君が法学部・・・・・・と言うことを聞き

法律に詳しいかなと思い 気になっていた事をちょっと相談する事にしました 

「あのーーーーーー 私って結婚詐欺になるんですかあ ?」


しかし この相談が Rちゃんにとって最大の過ちでした 



トロル君はゾンビちゃんより はるかに性質の悪い人だったのです 



続く

ケルベロス・・・その9 ランランルー♪ 

Rちゃんはトロル君に ゾンビちゃんから 付きまとわれてる事 

結婚詐欺と詰め寄られてることを説明しました 



「結婚詐欺になるわけないじゃん 結婚は両者の合意の下だもん 結納だって済ませていないでしょ 
 
それにね 結婚詐欺って立件が難しいんだよ 大丈夫だよ 」

と淡々と答えてくれます 

トロル君の話は世間的には常識的な話かもしれません  

でも世間知らずのRちゃんにとって 自分が法的に大丈夫という安心感を与えてくれるものでした 

やっぱ大人だなあ 色んな事知ってる 

「 Rちゃんはどういう人がタイプなの? 」

「 私 ナデナデされたり イイコ・イイコ子されて 世話されるのが好きなんですぅ Rのことペットみたいに 可愛がってくれる人が理想ですぅ(///▽///) 」

Rちゃん用語では 物質的にも 精神的にも 欲しい物を満たしてくれる人という意味です 

それを脳天気に語りました 

まあとにもかくにも Rちゃんは 聞くことも聞けて 一安心できたので その場を去ろうとした時に

トロル君からお声がかかりました

「携帯の電話番号を教えてよ 」と

Rちゃんはいつものようにかわす事にしました 

「あのー 私携帯電話持っていないんです 」

「嘘コケー☆ 持ってないわけないだろ 今時そんな子居ないでしょ 」

まあいいかあ(・・;) 相談もしたし 悪い人じゃなさそうだし 

Rちゃんはトロル君に携帯の電話番号を教える事にしました 

翌々日

下校途中

その日はRちゃんは予定がなく 家に帰って漫画本を読む事くらいしかやる事がありませんでした 

そんな時見知らぬ電話番号から電話がかかってきたのです 

「どうしてるのー 」 それは先日会ったトロル君の声でした 

「今 学校の帰りなんですーーー 」 けだるそうに 言うRちゃんでした 

「これから食事しない?」

食事かあ まあ暇だし いいかなあ 

トロル君はRちゃんの好みを聞き 大好物の焼肉につれてってくれました 

はじめてのふたりっきりのディナーでした 

Rちゃんからはトロル君は当初40台半ばに見えたのですが 

その事をRちゃんが言うと トロル君はちょっと怒って30台後半だと言いました 

トロル君のシャツはピカピカでした 

きっと綺麗にアイロンかけしてくれる奥さんがいるんだろうなあと思い

奥さんどんな人なんですかー と聞いたら 

彼はこう答えました 「俺 最近 バツイチになったばかりなんだよ 仕事が忙しくてね 」 と

そんなこんなお互いの紹介話をしている最中 


ふと トロル君は こういう話を心配そうに話してくれました 

「俺 この前ストーカーについて調べたんだ 

ストーカーって危ないらしいね 待ち伏せしたり 電話かけたりして 

二人っきりで居ると 殺されないまでも 刺されたりした事例もいっぱいあるみたいだし 

可愛いからRちゃんなんて 気をつけたほうが良いよ 殺されちゃうかもしれないから 」

・・・・殺されちゃうかもしれない・・・・

この言葉がRちゃんにとって衝撃的でした



ただトロル君が話すストーカーについての言葉が ゾンビちゃんの行動を想起させたからです 

今までうざいというだけの感情しか持っていなかったゾンビちゃん 

ゾンビちゃんが自殺してしまうかもと案じていたのに 

逆に自分がゾンビちゃんに殺されてしまうかもしれない という可能性をトロル君の不吉な言葉から感じとったからです


「今度付き合って欲しい」



Rちゃんはそれが食事の事だと思い 快諾しました 

それからトロル君から食事に度々誘われるようになりました 

食事の間にたまにトロル君は日常話に さりげなくストーカー事例を話してくれます 


あえてトロル君はゾンビちゃんの事を ストーカーだと断言しませんでした 

女性に警戒心を持たせないようにする為 最初から彼をストーカーと罵る行為はしませんでした 

ゾンビちゃんに関心など持っていないように 

ただそういう話を会話の合間合間に織り交ぜたのです 




でも何度か食事をして そういう話を ご飯を食べてる時に繰り返しされ 

段々 Rちゃんは ストーカー被害の恐怖を感じるようになりました 

トロル君は Rちゃんにはゾンビちゃんという人柄を考慮させないで

淡々とストーカー事例を語っていました  それが逆に恐怖心を煽っていく・・・

「桶川では実際に人が殺された 被害者は女子大生だったんだよね」

「うちの会社でもストーカーで困ってる女の子の話を聞くよ 

特にふたりっきりで会うときが一番危ないみたいだよ 逆上して刺したり 可愛い子は特に気をつけないと」

「一度 Rちゃん自身でもストーカーについて調べてみると良いよ 」



やがてトロル君は 

言葉巧みにRちゃんからゾンビちゃんの情報を聞き出していました 

「 会った事がないからわからないけど 彼ってどんな人なの?

彼ってどこかの会社のトップ内定とったんでしょ 優秀なんだろうね 」

一見 彼に興味無さそうにしながら ゾンビちゃんの話を交えて 

Rちゃんに ゾンビちゃんの詳しい情報を少しづつ引き出していきます 

ゾンビちゃんの名前 彼が田舎から出てきた青年で

ゾンビちゃんが内定先に決まった会社名までも











その間も ゾンビちゃんは毎日 Rちゃんの留守電がいっぱいになるまで電話をかけ続け 

駅で待ち伏せをしています 

ある日ゾンビちゃんに駅で捕まった時 Rちゃんは切れてこう言いました 

「もう止めてー 一方的に待ち伏せされても 私はもう付き合う気はないから! 

だから何もメリットなんか無いでしょ 」

でもゾンビちゃんは真顔でこう答えました 

「Rちゃん 恋愛にメリットなんて関係ない 」 

この言葉はゾンビちゃんにとって Rちゃんへの純粋な気持ちを表しただけでした

でもこの言葉はRちゃんにとってより恐怖を増幅させる結果となったのです 

何のメリットもなく Rちゃんを待ち伏せしたり 追いかける行為を続けられるのなら 

ひょっとするとこの人は一生私に付きまとうかもしれない 



かつてはゾンビちゃんもいつかは諦めてくれると 楽天的な余裕の気持ちでいたRちゃん

そんな言葉を話す彼におぞましさを感じました 


Rちゃんはトロル君の薦めるままに自分でも本を読んで見ました 

ゾンビちゃんの行動はストーカーの典型的な行動様式そのものぴたりでした 

電話をいっぱいかける 毎日執拗に追い掛け回す こちらの気持ちなど汲んでくれない 

別にゾンビちゃんがRちゃんを殺すとか 脅したりしたわけではありませんでした 

Rちゃんに対しては 腕を強くつかんだことを注意しただけで罪悪感に駆られるゾンビちゃんです 


でも食事中 
トロル君から指摘された 数多くのストーカー被害の状況と 自分の状況がオーバーラップしてきました 


そういえば・・・薬を飲んだときに アパートに見舞いにいった時に ゾンビちゃんは私を追いかけてきた

ひょっとするとあたしあの時追いつかれていたら・・・・・・・・・

私 殺されていたかも(ToT)/~~~・・・・・・・


やがてゾンビちゃんからかかる電話の呼び音のひとつひとつが Rちゃんにパニック心理を呼びおこさせ

混乱を巻き起こします 

何でこんなに執着するの・・・・

自分が刺されたら困る 傷つけられたり殺されたりしたらどうしよう・・・・・ 

Rちゃんはノイローゼ状態に陥っていきました 



ある日 そんなRちゃんに ゾンビちゃんは駅で待ち伏せした時にこういう言葉を放ちました 

「Rちゃんのせいで 俺留年したんだ !

Rちゃんが仲直りを認めてくれないから 俺 Rちゃんと待ち合わせする為に 卒業試験まで行けなかったんだ 

Rちゃんのせいで就職も駄目になったんだ! 」


フィリピンメイドさんの続報 

山蛭の途中ですが・・・


以前 萌絵さまに相談され シンガポールで苦境にいるというフィリピンメイドさん 

詳しくはメイドさん救出大作戦 の項目を参照してください 


彼女を助けたくて シンガポールにいる友人に問い合わせたり

シンガポールに行く事も計画したのですが

いまだ 住所を聞けず 

現在 萌絵さまはこの春 卒業なさって 外資系企業で働いてるというので  

おそらく忙しいと思うのですが・・・・・ 

何度か お聞きしたのですが 回答は得られませんでした 

でも そのメイドさんを助けたいです(>_<) 

話によると そのメイドさんはまだ小さな子供を故郷に残しているみたいで

今回出稼ぎに行ったのも その子供を育てる為の学費を稼ぐためとか

なのにブローカーにだまされて 二年間以上も無料労働を強いられるなんて

彼女はおそらく そんな所で働かされるなら子供の傍に居たいでしょう

母親ならば・・・

ブローカーに違約金名目のお金を払わなければならないならば 

友達と出し合って 彼女を帰国させようという有志もみつけたのですが


↑ その後 こういう状況のまま 

メイドさんに連絡を取ろうにも  肝心の連絡先がいまだわからず 

いま 手詰まりの状況です 

私の無い頭では 名案も思いつかず 

されとて 諦める事もできません(>_<) 

 
どなたか 良いお知恵がないでしょうか 

もしありましたら 知恵をご拝借ください 



MAHAO

ケルベロス ・・・その10 ゾンビちゃん解決篇 


トップ内定まで反故にして 追いかけ続ける ゾンビちゃん 

Rちゃんは 怖くなりました 

このまんまでは本当に私 刺されるかもしれない 

はじめて 

トロル君に ゾンビちゃんについて どうしたら良いのかと相談しました 

「警察に相談すれば」 と言うのが彼の答えでした

「桶川の事件もあったし ちゃんと聞いてくれると思うよ 

俺が警察に連れてってあげるよ 大体 俺の女につきまとうなんて・・・・・ 」

俺の女と言っていましたが

Rちゃんは この時 トロル君と付き合ってる感覚はありませんでした 

それを聞いて 単にとっても親切な人だなぁ~Rって周りの人に恵まれているなぁ~と言うくらいの認識でした 

食事中 度々トロル君から付き合ってと 言われていましたが 

それは食事に付き合って欲しいという意味にしか捉えていなかったからです 



トロル君は Rちゃんを 学校の近所の警察署まで連れてっていきました

警察署の前に着くと


トロル君は 「 着いたよ  気をつけてね ここで待ってるから・・・」と

決して警察署の中に入ろうとはしませんでした

後になって考えると トロル君は自分が調書を取られるのが嫌だったのです

しかし人を疑うことを知らないRちゃんは ここまで連れてきてくれたトロル君を 本当にいい人だなあ 

と思っていたのです 


警察署では生活安全課に通されました 

Rちゃんは ゾンビちゃんから届いた メモリーいっぱいのメール や着信履歴 

そして留守電に吹き込まれてるメッセージの数々を聞かせました 

担当の刑事さんはそれを聞くとこう言いました 

「うわっ これは凄いですね コピー取らしてもらってもよいですか 」と

そしてひとしきり事情を聞くと こう言いました

「警察からは勧告をすることができるので何度か勧告します 

それで彼の行動が改まらなかったら こちらから彼の事を調査してみます 

もしまた何かあったらご相談ください」


これでひとまず終わりでした トロル君の言うとおり 桶川の事件もあったので 警察もすぐに対応ました

しかしその翌日 Rちゃんの留守電に ゾンビちゃんからメッセージが吹き込まれていました 

「何で警察なんて行くの!」

「仲直りしようよ 弁護士さんが一緒に同席しても良いからお話がしたい!」

それでも


Rちゃんは 警察に行ったのだから ゾンビちゃんの攻撃は すぐに収まるだろうと思っていました

しかし数日後 担当の刑事さんから連絡がありました 

「いやああああ 本当に凄いですね 本当にストーカーですねえ 

うちの署に彼から一日中電話があるんですよ 」

どうやら勧告をした日から 

警察署のほうにだいちゃんからひっきりなしに電話がかかってくるという事

その内容は Rちゃんと話したい ストーカーと言うのは単なる誤解で 

Rちゃんと仲直りしたい というものでした  

刑事さんが仕事が忙しいと切っても 

すぐにまた電話が鳴り響いてきます

「Rちゃんの事は刑事さんの誤解です 」

「刑事さん同席での良いので Rちゃんと仲直りしたいんです!」

「僕が居ないと Rちゃんは生きていけないんです Rちゃんを守る為なんです!」


この後 彼を捜査しようと思っています 

警察の人はRちゃんに淡々と同意を求めました
 
とりあえず頷いてみたものの 電話を切った後 Rちゃんの脳裏にふと浮かんだのは 

ゾンビちゃんって成功者の資質があるんだなあ という思いでした 

ゾンビちゃんは警察から電話がかかっても臆せず 一日中 生活安全課にかけ続けました 

彼の中では 警察権力と言うのが恐怖の眼中には入っていませんでした 

ただRちゃんを失うことだけが恐怖で 

それだけ純粋にRちゃんを求めていました 

彼は自分の信念のためなら 強大な権力にも 屈せずその意思を示す勇気がある 

これは Rちゃんがかつて読んだ偉人の伝記に共通する所でありました

ゾンビちゃんには 明らかにリーダーとしての素養があったのです


しかしそんなに強力な思いで これ以上追いかけられたらたまりません 

Rちゃんはゾンビちゃんの事は もう警察にお任せするつもりでした 



しかし 翌日 Rちゃんマミーのきくちゃんが その話を耳にし Rちゃんに こう言ったのです 

「 Rちゃん 可能性ある子の未来を潰しちゃだめよ 」

どうやらRちゃんの実家にゾンビちゃんから電話がかかってきたようでした そこでのやり取りでお母さんが 

Rちゃんが警察に行った事実をはじめて聞かされたようでした

「だって 怖いんだもん しつこいんだもん・・」

ワーワー 泣き喚くRちゃんでした 

しかし普段Rちゃんに甘いきくちゃんも  

この時生まれて初めて Rちゃんを強く叱りました 



「訴えを取り下げるのよ! 取り下げてらっしゃい 未来ある人の将来を潰しちゃいけないから」


さらにきくちゃんは トロル君にも電話しました 

「うちの娘を 警察署まで連れていってくださったそうなんですが 相手の方も将来ある若者ですし 

有能な方ですし 」

トロル君は「お母さん あいつは犯罪者なんですよ 断固戦ったほうが良いです」

こう抗弁したのですが 

「未来ある子なんで・・・ とりあえずRを警察署まで連れて行きますので」

とそそくさと切り 半べそかくRちゃんを警察署まで連行しました 



実は きくちゃんは 一目あった時から ゾンビ君が お気に入りでした 


「 ゾンビ君の DNAが欲しい 」 そう言って 
ゾンビ君を かばってもいました 

そうして
Rちゃんのような脳天気な子が一人で警察署に行くわけが無い 
人を疑うことを知らないRを煽り 

誰かが 警察に連れて行かせたはずと  

ゾンビちゃんを犯罪者にする流れの裏に 

トロル君が居る事を完全に見抜いていました



そしてきくちゃんはトロル君と違って 警察署の中にまで行き事情を説明しました 

「彼とはもう話し合ったので 大丈夫だと思います 訴えを取り下げたいと思います 」


渋々Rちゃんは きくちゃんの前で訴えを取り下げました 


刑事の方は 「もう本当に今捜査を始めるところだったんですよ 

一度捜査が始まったらもう訴えの取り下げがあっても 取り消すことはできなかったんですけど 

本当によろしいんですね?」

どうやら運の良いことに ゾンビちゃんにとっては前科のつく 危機一髪だったようです (・・;) 

Rちゃんはトロル君に電話をしました 

「 きくちゃんに 訴えを取り下げられちゃった 」

「失うものが何も無い奴は 何をするかわからないから怖いんだよ 」


いつものようにトロル君はまた恐怖をさりげなく吹き込みました  

でもその瞬間 Rちゃんは その言葉からこう感じました

・・・・そうか ゾンビちゃんは失うものが何もないから 私を追いかけるのかもしれない

逆に彼が出世したり  何か失うものができたら 私の事を諦めてくれるかもしれない ・・・・

トロル君の言葉を聴き Rちゃんは ゾンビちゃんを出世させれば 自分を追いかけなくなるかもしれない・・・

トロル君の言葉をそう解釈したのです

そうか それなら 私がゾンビちゃんの成功を念じればよい

Rちゃんは 生まれながらに欲しい物は大体 念じると手に入っていました  

ゾンビちゃんの成功を心から応援してあげようと思いました

それはゾンビちゃんの為ではなく 係わり合いになりたくない自分の為という動機でしたが 


翌日 ゾンビちゃんに電話しました 

「Rちゃんどうしたの!」ゾンビちゃんは泣きそうな驚きのような声を上げています 

「話したかったんでしょ 私仲直りは絶対にしない でも電話でなら話してあげる 応援もしてあげる 

でも会うことは無いから 」

これは Rちゃんの妥協点でした 

「ねえ ゾンビちゃんは才能があるんだから また今から就職活動はじめなよ 

あたしゾンビちゃんの才能は信じているから 

これからは電話では 良い報告しか聞かないからね 私 !」



この言葉を聞いて IQ175だけども 思考回路の実に単純なゾンビちゃんは 奮起しました 


・・・・・Rちゃんからでんわがかかってきたあああああああああ 

おっおれにさいのうがあるっていってくれたああああ

おれはさいのうがあるんだあああああああ ・・・・・・ 良い所みせなきゃあああああああ・・・・

会ってくれないとは言ったけど 才能があるっていってくれたんだから 

出世して立派になったら きっと会ってくれる筈 だあああああ・・・・・・・

こうして

Rちゃんの一言が 閉塞していたゾンビちゃんに新たな人生のステージをひらくきっかけとなりました 


それからゾンビちゃんからしつこく電話がかかることはなくなりました

やっぱり・・・・ 失うものができると 人はしつこくなくなるんだあ 

ゾンビちゃんは目標ができたから しつこくしなくなったんだなあ と

やっぱりトロル君の言ったとおりだあ ああよかったあ トロル君は大人で頭が良いなあ (^・^)♪ 

トロル君が誘導しようとした所とは ニュアンスがかなり違っていましたが

Rちゃんのポジティブシンキングの大海の中では かような変換が滞りなくなされていました 


トロル君と最初に会ってから 半年以上過ぎてからの事でした


続く 


閑話休題 ケルベロス 外伝 Rちゃんのエピソード

こういう事がありました Rちゃんが高校時代の頃でした 



担任の先生の話を他所に  授業中お絵描きや 空想などぼーーーっと物思いにふけって


頭は別な世界に遠出する事が多いRちゃん


そんな呆けたRちゃんを見るなり 担任の先生は 


真面目にやれと 注意し  注意するたびに 必ずこのような言葉を付け加えていました 


「先生は超進学校に通っていたんだぞ Rちゃんはこんなんじゃ赤点だって取るし 良い学校に行けないからな」


何かと言うと 先生は二言目には  自分が高校時代に通っていた超進学学校のネタを披露していたのです


  そんな先生を見て Rちゃんはこう思いました  先生は超進学校に行っているのだから 


勿論大学は東大なんだろうなあっと 


ある日「 先生は 東大なんですかあ 」 Rちゃんが素朴な思いを素直に口に発した途端 


先生は急に不機嫌になりました あれ?違ってたのかしら でも超進学高校の事を自慢する位だから きっとエスカレーター式に東大に通っているんだよね 



その後 Rちゃんに友達が教えてくれました


「先生はM大学なんだよ  先生に東大って言ったらショック受けちゃうじゃん 」


そうなんだぁ と納得したRちゃん


この頃 丁度ゾンビちゃんが 家庭教師についてくれていた時でした 


ゾンビちゃんはIQ175の天才です  ゾンビちゃんのお母さんと一度会った時 ゾンビちゃんのお母さんは うちの息子は神童と呼ばれていたの と我が子の天才ぶりをIQテストで175を取ったエピソードを交えて話してくれたのです 


図書館でゾンビちゃんに 先生にいつも怒られてる事を言ったら  ゾンビちゃんは こう言いました 



「Rちゃん それはその先生がいっぱいいっぱいなんだよ 生徒に 自分の出身高校を自慢する時点でいっぱいいっぱいなんだよ 気の毒な人だからやさしくしてあげな あんまりそういう所に突っ込んじゃだめだよ 」


それからしばらくしたある日  Rちゃんが赤点を取った時 クラスのみんなの前で 


先生はRちゃんを怒っていた時 Rちゃんは腹の中で こんちくしょーーーーーっと思いましたが


その瞬間 ゾンビちゃんが話してくれた 先生は実は気の毒なんだよ と言う声が脳裏に聞こえてきました


先生は 実は気の毒な人 ・・・・・ そんな先生ならもっと優しくしなきゃ


そこでRちゃんは思いっきり優しい笑顔を作り 先生にこう言いました 


「Rの勉強を教えてくれる お友達が いて  その人が生徒に学校を自慢するいっぱいいっぱいの人は責めちゃいけないよ って言っていたから Rちゃんは先生の事責めない 先生は超進学校出身だったんだよね  凄いですね」


Rちゃんなりに精一杯の優しい言葉をかけたつもりでした 


しかしその言葉を聴いた先生は ぴくぴくと眉間に青い稲妻のような筋を立てているご様子 


あれ?先生 私の言葉に感動してくれたのかな もっと慰めなきゃ (・・;) と思ったRちゃんに 



先生はお母さんと三者面談を行います と冷たく告げました 


周囲と反比例して全然状況がつかめなくなるRちゃん・・・


これは先生の仕返しのつもりだったようです



脳天気なRちゃんをより脳天気にしたようなRちゃんのお母さんが 三者面談に呼び出されました


先生は開口一番 お母さんにこう告げました 


「Rちゃんは 赤点なんですけど ご家庭でも気をつけて指導してください 」


先生は感情的な口調でお母さんに怒りをぶつけているようでした


それに対するRちゃんのお母さんの返答は


「先生 Rちゃんはまずどういうところを間違えたんですか?」


先生はうまく答えられませんでした  その様子にRちゃんのお母さんは逆に怒りました 


「 この学校私立ですよね ちゃんと学費は払ってますよね 呼び出したのに どこをどういう風に間違えたかわからないって どういう教え方なんでしょうか? ひょっとすると教え方が悪いんじゃないんですか?うちのこ 馬鹿じゃないですので ちゃんと教えれば 覚えられます 」


先生は何も返す言葉がありませんでした  三者面談は即終了しました (・・;) 


ひとまずほっとしたRちゃんでした  


家に帰ってから 妹さんに Rちゃんは先生から怒られた事の経緯を何かの折に漏らしました 妹さんは その先生の話を聞くと ふーーーーーん 可愛そうだね 気の毒な人だね  と言い Rちゃんの前でこういう歌を歌いだしました



ちょっと足りない ちょっと足りない 足りないのは 明治ーーーーー♪


それは明治のチョコの替え歌でした  その歌詞が妙に耳にこびりついたRちゃん 


ある日 また担任の先生に 怒られた後 何故かその歌のフレーズを思い出して 口ずさんでいました



ちょっと足りない ちょっと足りない 足りないのは 明治ーーーーーー♪


先生はその歌を耳にしちゃいました 


歌を聞いた先生はより不機嫌になり Rちゃんはそれから卒業まで 先生により細々した事をあげつられて叱られるようになりました


でも天然ボケのRちゃんは歌っていたその歌の皮肉の意味もわかっていませんでした 


なのでRちゃんは 自分が先生に目をつけられるのかわかりませんでした


でも頻繁に怒られてるうちに逆にやがてこう思うようになりました




先生って これだけ私を怒るのだから  ひょっとして先生 私に期待してくれているのかなあ  っと

プロフィール

MAHAO

Author:MAHAO
どうぞ ねこの森の旅 お楽しみください♪
(≧▽≦)ノシ~☆

妹ちゃんブログ
おひるねごろにゃんとう
http://ohirunegoronyantou.blog.fc2.com/

お酒ブログ
http://blog.livedoor.jp/ushirodate/

ご意見ご質問はねこちゃんねるへ
http://jbbs.shitaraba.net/internet/9716/

ブログについてはこちらのページをご参照ください
http://maboroshinosakura.blog.fc2.com/blog-date-200202.html


地球を救えますように 
永遠を超えて生き続けられますように
超健康に超長生きできますように
ねこねこのおいしいごはんいっぱいと
ねこねこと楽しくすめる広い巣と土地と 
純金がたくさん入りますように
ねこねこ用純金ベッドも作れますように

最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
49位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
2位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
リンク