ケルベロス・・・その1



Rちゃん お誕生日おめでとう

パパがRちゃんに望む事は 元気ですくすくとまっすぐに伸びて欲しいと言う事です

パパもRちゃんの為に 一歩づつ素晴らしい将来になる様がんばります

来年の誕生日には大きなケーキを買って Rちゃんの誕生日を祝おう




Rの誕生日に思う・・・

今日はRの誕生日だ 
しかしケーキやプレゼントも何も買ってやれない 

自分がなんとも忍びない

Rが生まれて早一年 この一年の間 俺は父親としてRに何をしてあげたのだろうか

何もしてあげれない しかし Rは俺を見て笑ってくれる 俺を元気付けてくれる

なのに何もしてやれない 

しかしR 来年の誕生日には大きなケーキを買ってあげよう 大きなぬいぐるみも買ってあげよう

そして動物園にも行こう 今までのパパを許してください

今後はRのよきパパとして胸を張れるよう頑張りますから



Rちゃんの一歳の誕生日に お父さんがRちゃんに書いたお祝いの言葉




Rへ

父さんがRに思ったこと全て俺が継承しました

Rが幸せになる事を誰よりも思っています(父さんほどではないですが)

平成○年○月吉日 

貴方の心は私が全力で・・・

Rの父へ


トロル



Rちゃんと付き合い始めの頃 トロル君がRちゃんのバッグ漁りをした時に 

お父さんのメモ帳を見つけ

勝手に書き加えた言葉
















ケルベロス




続く

ケルベロス ゾンビちゃんとの出会い ・・・その2

それはRちゃんが まだ受験直前の高校三年生だった頃の事です 

お友達に 高田馬場にある某大学の学園祭に誘われました 



大学の学園祭?(・・;)・・・・・・

元々読書好き 買い物以外は余り出歩く事が好きでなかったRちゃん 


・・・・・文化祭か・・・・・つまらなそうだなあ・・・・めんどくさい・・・・

一旦は 断ったのですが 友達はしつこく誘います 

「いいじゃん いこうよいこうよ!」

やむなくひきづられるように連れて行かれたRちゃんです 

学園祭に行っては見たのですが ロック風の音がギンギンやかましく鳴り響き ごみごみしていて 

全然お洒落な洋服やファンシーな飾りつけも無く 

企画やイベントも 真面目な物やテレビの番組の二番煎じ風でいまいち面白くありません

やっぱ家で漫画本でも読もうっと・・・

マイペースな Rちゃんは

「私 さき帰るね ごめんね(・・;)」

と言い残し とっとと帰ることにしました

そんな Rちゃんを見て その瞬間 落雷のような衝撃に打たれた男の子が居ました   

ひょろひょろの細長い男の子でした 彼は Rちゃんを凝視するように見ていました 




・・・なんて可愛い子なんだ  それにあの仕草・・・ 

まるで子猫のようだ 僕の好きな馬のように美しい 

可愛い・・・・ 

もう人生狂わされてもいいかも・・・・・・

彼はサークルの露天で綿菓子を作っていました おもむろにその一本を掴むと 

やわら大学の校門の方に向かうRちゃんの前に立ちふさがり 

門を出る その直前で

声をかけました 

「これあげる!」

見ると突き出した手の中に 一本の綿菓子が握り締められていました   

(・・;) 

Rちゃんは面食らいました 


・・・・・なっなんでこんなもの・・・・・・・・

「いっいいですぅ」

と断ったRちゃん そのまま逃げ出そうとしました 

すると Rちゃんの後姿を見送っていた先ほど別れたお友達が  

「ずるーーーーい 私たちにもちょうだーい 」とその男の子に駆け寄り 

要求しました 

男の子は

やむなく露店に戻り 綿菓子を他の女の子達にも渡したのです  

その隙に Rちゃんは もらった綿菓子を他の女の子に回して ひとり帰ろうとしたら 

男の子は 

「帰っちゃうの?、じゃあ送っていくよ」

とついていこうとします・・・・・ 

(・・;) こんなわけのわからん人についてこられちゃたまらん 

手短に断り ひとり脱兎の如くその場を駆け出しました 

このひょろひょろの男の子がゾンビちゃんでした  ちなみにゾンビちゃんがくれた綿菓子は 

所属しているサークルの運営する露天で売っていた物で それを勝手にRちゃんはじめ女の子に振舞ったため 

後で先輩にきつくきつく叱られたと言うことです 



その夜 Rちゃんが 家でくつろいでいた時 

いきなりぴっち(PHS)に見知らぬ番号から 電話がかかってきました

誰だろう・・・・・(・・;)・・・・・・ 出てみると 

「もしもし・・・もしもし・・・・今日の・・・・・」

その声は 昼の男の子の声でした

(・・;) あれ?何でわたしの番号知ってるのかしら?

Rちゃんは不思議に思ったのですが、 やはりしつこくされるとかなわんと思い  

「番号のお間違いじゃないですか?」と冷たくいい とっとと切りました 


翌日学校に行ったRちゃんを友達がこんな言葉で迎えてくれます 

「ねえ 今度皆で遊びに行こうよ!」

皆って誰?(・・;)

「こないだの親切な人たち 」

(・・;)・・・・・聞いてみると 綿菓子をもらった男の子とその知り合いとの事 

「えーーーーーーーいやだよーーーーーー!」

Rちゃんは その話を断りました

その後 授業で英語のテストの答案が返されました

勉強が得意でないRちゃん 点数は・・・・・・

げっ ものの見事に赤点・・・・・・・・ (ToT)!!!

ちなみに赤点所持者にはどっさりと難解な宿題が課せられます 

Rちゃんには手ごたえがありすぎるくらい 壮絶に難解な宿題です 

(ToT)/~~~あーーーーーーどうしようどうしようーーーーーー

こんなんじゃあ 遊びに行くなんて無理だよーーーー どうしようどうしようーーーーー

赤点の答案を見せながら 半べそのRちゃん 

その答案見るや 友達は 

「ねえR ほら あの大学頭がいいじゃん!勉強教えてもらいなよ 

この宿題もやってもらっちゃえば!」

エッ 宿題をやってもらう(・・;)☆☆

一計を案じてくれた友達 

悪魔の誘惑に負けるようにRちゃんは 

宿題をやってもらえると言う 淡い下心を挟みながら ゾンビ君たちと遊びに行く事を承知しました

出かけた場所はお台場

女の子のひとりがゾンビちゃんに問いかけます 

「どこの学部で勉強しているの?」   
ゾンビちゃんはぽつりと答えます 「政経学部・・・・・・」

「わーーーーーーーーー 一番偏差値高いじゃああああん 頭いいんだねーーーー!

女の子はゾンビちゃんの身元調査のような質問を始めました

「国語と英語はセンター試験満点だったんだ」と ゾンビちゃんは やや自信を浮かべながらそう答えてくれました

その一言に

Rちゃんはぴくんと反応しました・・・・・

えっ英語できるの・・・・もしかしてアタシの赤点の宿題は・・・・・・・(・・;)・・・・

Rちゃんはカバンからもそもそと赤点保持者への宿題を取り出しました 

「あの~~~~~ こっこれ 難しいですかぁ」(>_<)・・・・

とおどおど差し出すと

一瞥するや否や 英文を まるで日本文を流暢に読むようにすらすらと訳してくれました 

言葉に偽りはありませんでした まさに即答のゾンビちゃんだったのです 

あっという間に課題は終わり・・・

Rちゃんは

これで宿題が終わったあ 家に帰れる~~~~

(●^o^●)v そう思ったのです 



「皆さん お疲れ様でしたぁ・・・  実は私体調がさっきから悪いみたいでして・・・ (>_<) 

とっても楽しいんですが お先に失礼しますm(__)m」

っと何食わぬ顔で仮病を装いました 

心配そうに送り出す お友達たち Rちゃんが仲間に別れを告げ ひとり駅に向かっていたところ 

ひょろひょろの一本の影が Rちゃんを追いかけてきます 

「心配だから送るよ!」

ゾンビ君でした 


送る?でも貴方も電車でしょ・・・ 送るの意味無いじゃん・・・・ (・・;)

そう思ったRちゃんだったのですが

難しい宿題をやってもらった手前 むげに断れません 

そのままゾンビちゃんは Rちゃんの地元の駅まで ついてきました

でも駅についても ゾンビちゃんはRちゃんから離れようとしません 

どうしよう・・・・ Rちゃんが呆然としていた時 

ゾンビちゃんは 「英語教えてあげるよ♪」とRちゃんの急所の部分に効果的な一言を放ちました

受験間際で 英語が不得手だったRちゃん  

天真爛漫 な性質で 

\(^o^)/ ラッキー 英語の先生が見つかったあー☆ と脳天気に考え 

そのまま地元の図書館にふたりで直行しました  


勉強は2時間ほどで終了 
Rちゃんは

「また教えてねー ☆」の一言を残して そこであっさりゾンビちゃんと別れました 


それからゾンビちゃんにとって 掛け持ちの日々が始まりました

彼は大学の授業が終わると 電車に長時間乗り Rちゃんと地元の図書館で待ちあわせます 

そして何時間も無報酬で 
Rちゃんに勉強を教えました 

世の中親切な人が居るなあ・・・・・・・(●^o^●)・・・・・

そんな程度に思っていたRちゃんでしたが

そんな生活が二ヶ月くらい続いた後

ある日 ゾンビちゃんは一世一代の 告白をしました 

「結婚しよう!」

えっ・・・・(・・;) ・・・・・・・・ 

Rちゃんは面くらいました 

親切そうに見えていた男の人が

実は自分に下心を持っていたことにはじめて気が付かされたからです

それ位Rちゃんは恋愛の事に関して鈍かった人でした  裏切られたような気分に陥ったRちゃんは  

それから彼からの電話を着信拒否するようになりました 

でもぴっちの電話を拒否して間もなく 今度は実家の電話が鳴り響くようになりました

Rちゃんは自宅の電話番号を教えていませんでした Rちゃんのおとうさんは自営業を営んでおり 

その事を何かの折にゾンビちゃんに漏らした事があって それでゾンビちゃんは町のタウンページでゾンビちゃんの

実家の電話番号を調べ上げたようでした 

「R! 電話よーーーーーーー」 家族から声がかかります 

それからしつこくしつこくRちゃんに電話がかかってくるようになったのです

だい君の言う言葉はいつもこんな感じでした 

「付き合ってください 付き合ってください 付き合ってください 」

まるで選挙前の政治家のように連呼していました  

それだけでなく Rちゃんの降りる駅に 下校時の時間を見計らって毎日待ち伏せもしたりしていました 

ゾンビちゃんはRちゃんの姿を見ると こう声をかけます 

「付き合ってください!」(>_<)

「嫌だ !」(・・;)


「理由は?」(ToT) 

「大嫌い・・・だから 」・・・・・(・・;)


「・・・・・・うんわかった・・・・でも嫌いでも好きだから・・・・・・・」(^^)vー♪ 

まったく会話になってませんし 彼は諦めません 話せば話すほど頭が混乱していきます 

(・・;)

そんな禅問答のような会話が数ヶ月間続きました 


花も羨む女子大生るんるんキャンパスライフがスタートしたのです 

大学生活が始まると友達に誘われて 飲み会やコンパも初体験したりしました  

でもそういう場所に行っても余り楽しくありません Rちゃんは 

男の人と飲むより どっちかというと家で読書三昧をする方が楽しかったからです
なのでたまに行ったりしても すぐに帰ったりしました 

そうした行動が 他の男の子達の印象により残ったようでした 

他の男の子たちからも Rちゃんの電話にお誘いの声が熱心に入るようになりました 

そんな最中も日夜Rちゃんに電話で声かけと待ち伏せ攻撃を続けるゾンビちゃん 



最初にプロポーズされてから もう半年以上の月日が流れています 

その時 Rちゃんの頭の中に こういう一瞬考えがよぎりました 


ゾンビちゃん・・・・すごいなぁ 根性あるぅぅぅぅぅ 

この不屈の闘志とエネルギー 

ただものじゃない 将来化ける資質があるかもしれない・・・・ (・・;) 

普通の女性なら怖がり気持ち悪がるようなそのアプローチ

でもRちゃんにとっては それが人間の未知の可能性に見えたようです 元々Rちゃんの好みは人と変わっており 

男性から告白されても 少なくとも10回以上は 告白されないと相手にしませんでした

それ位で諦める様では男としてバイタリティが足りないという理由からで・・・・

その他 性格的に 何か凄い 人と違う所がある 面白い そういった部分を見出すと

Rちゃんは自然とその男性に好感や興味を持ち始めるのです 

彼女にとって外見や 地位や学歴 その時点の収入などは好みの基準に一切なっていませんでした


見るのは性格だけでした 
そしてRちゃんが凄いと思った人は 女性にしろ男性にしろ

その後大体 数年後出世街道を驀進していきました 


ある者は 若い身空で億を稼ぐ実業家になり  

そしてある女性は40代も過ぎていたのに 売れっ子CMモデルになり 

またある者は 超一流企業に勤めながら 株でも数億の副収入を得る 凄腕のトレーダーになったりもしました 


Rちゃんはゾンビちゃんにもそんな可能性を見出し始めたのですが 

それでもゾンビちゃんからのしつこい交際の申し出は断り続けました 

まだ全然 男の人と付き合いたい気分では無かったからです  それより読書とか買い物の方が好きでした

ある日めんどくさくなったRちゃんは こう思いました 


そうだ嫌われちゃえば良いんだ! 

その為当時まだ貧乏学生ゾンビ君に こう冷たく告げました 
 

「ゾンビちゃんは 貧乏だからやだ! あたし慈善活動するのが目標だから 貧乏な人はい・や・な・の!

私 エビータみたいになるのが夢なの (注エビータとはエバペロンです) だから貴方はイヤ!!!」

そう言葉を放つと ゾンビちゃんは静かにこう答えました 
「わかった・・・・・」

あっさりと引き下がるゾンビちゃんです

あれ?

案外物分りが良いじゃん (・・;)・・・・・・

根性あると思ったのは勘違いなのかな・・・・ 

と思ったRちゃんでしたが でもそうは問屋が下ろしませんでした ・・・・

次回ケルベロス ゾンビちゃん再び ・・・・・に移動



ケルベロス  ・・・その3

それから何週間も ゾンビちゃんから便りがありませんでした


諦めてくれた・・・・・・ そう思ったRちゃんは ほっと一安心 ・・・・


・・・・嫌われてくれたんだ・・・ 良かった だって自分から振ったら 恨まれちゃうもんね・・・・・


(・・;)・・・・・


恨まれる事が極端に恐ろしいRちゃんでした 



それからさらに数ヶ月過ぎました 雨が降り 夏が来て 台風が街の看板をなぎ倒し  


そろそろ寒くなり 山々が枯葉で色づき始める そんな季節になった頃  


Rちゃんはもうすっかり


ゾンビちゃんの存在は忘れていまぴた 


そんな時 Rちゃんに新宿で 奇跡のような悪魔の悪戯のような出会いが訪れたのです 


Rちゃんはよく新宿でお買い物をしていました


本や洋服などを物色していたのですが・・・・・・


キョロキョロと 本を選んでる最中の事 


どこかから聞き覚えのあるトーンの声が聞こえてきました・・・・ 


「あああああああるうううううううちゃあああああーーーーーん!!!!!」


いっ嫌な予感・・・ 声のする方向を見たら 


半年ぶりに見るゾンビちゃんがそこに居ました 凄く感激満面な笑顔でした 


まるで鈴木宗男さんのようなハッピースマイルと言えば


わかりやすいでしょうか・・・・


なっなっなんんで こんな所で会うの・・・・・(・・;)


取り乱したRちゃん・・・・


でっでも一応挨拶くらいしておかないといけません


「・・・ひっひさしぶりだね・・・・・でっでも・・・ あっあたしそろそろ家に帰らなきゃ・・・・でっ電車だし・・・・・・・」


引け腰気味で後ろに下がり始めるRちゃんに 


「俺 政治家になるんだ!」 そう高らかに宣言したゾンビちゃんでした


はっ!? この人 頭のおびょうき にでもかかったのかしら・・・・・・・・


(・・;) ・・・・


「Rちゃん言ったじゃない エビータみたいになりたいって


だからその夢を叶える為に 今選挙事務所でアルバイトしているんだ」


ちなみに知らない方の為に m(__)m補足しますと 


エビータというのは戦後の時代活躍したアルゼンチンの大統領夫人です 


貧しい育ちから 類まれなる美貌をもとに大統領夫人にまでなり 


33歳というその若い生涯を閉じるまで 慈善活動や 福祉活動に勤しみました 


ただ批判もかなりあり魔性の聖女とも言われてもいます


(・・;)(・・;)




まっまだ諦めていなかった・・・・・・・


その凄すぎる執念に恐怖を抱き始めたRちゃんでした 


と・・・・


すごいなあ 打たれ強い上に 行動力がある・・・・ 


ポジティブだし 粘り強く一切反省しないで 突き進む行動力がある 


しかも試行錯誤もしているし 


恐怖と感心の思いとが交錯しはじめました  


ちなみにRちゃんは中学生のほっぺぴんぴんの頃から 


経営者の半生記やビジネス書を読むのが大好きでした 


ゾンビちゃんの行動は 幾つか そうした成功者の性質に合致するものがあり 


そうした ゾンビちゃんの資質 才能に敬意を持ち始めていたのです


友達なら 良いかなーーーー 面白そうだし・・・・(・・;) 


恋愛感情を持つ事はできませんでしたが 心の中でそういう思いに変わり始めたのです 


それからまたゾンビちゃんと大学での課題や宿題をやってもらうだけの付き合いが再開しました


ゾンビちゃんは頭が凄く良く 


Rちゃんの課題のレポートを 研究者並の見事な論文にしたててしまうので


普段のちゃらんぽらんなRちゃんのキャラを知っている教授のひとりは


ゾンビちゃんが仕立てたそのレポートを一瞥するなり


「Rちゃん 凄いねえ ではこのレポートの内容についてなんだけど・・・・


参考文献とか 何を見て調べたの?」


と明るく聞きます 
Rちゃんは


「えっ ぐっ ・・・・・・ いっいろいろな・・・・・ほっほんや とっとしょかん・・・・・で・・・」と言葉に詰まると・・・・


「ふーーーーーーーん そうなんだあ・・・・・・・・・・・」と笑顔で語り 


暫しの沈黙の後


「あああああるうううううちゃん・・・・・ 

これ誰かにやってもらったんでしょ!」


いきなり心臓を鷲づかみするような言葉

Rちゃんは自供に追い込まれました




「いっいっしょにやったんですぅ~(ToT) ごっごめんなさい~~~」


ちなみに一緒にやってはいませんでした 全部ゾンビちゃんの作品でした


当然Rちゃんには やり直しの刑が待っていました


ゾンビちゃんは頭がいいのですが どうもRちゃんの人間性を買いかぶりすぎる所があって


Rちゃんの為なら これ位見事なレポートを仕上げなきゃという行動の結果が


周囲の普段のRちゃんの評価との間に どれだけの乖離現象をもたらすのかが良く認識していませんでした


「ゾンビィの馬鹿ーーーーーーーーーーーー


レポート


先生に怒られちゃったじゃないかーーーーーーー!」


「 ごっごめん 次はもっともっと頑張るよーーーーーーーー」


でももっと頑張られたら・・・・・バレバレになってしまいます・・・・・・


仕方なしに Rちゃんの実力を良くわきまえてる秀才肌のお友達ちゃんが


適度に力を抜いて Rちゃんのキャラにぴったりの完成度でレポートを仕上げてくれました


ゾンビちゃんのレポートを見ながら


「これ よくできてるけど やりすぎだよね ばれちゃうもん・・・・」と一言を漏らしながら 


・・・・・・・・・・・(・・;)・・・・




ちなみに宿題を教えて貰っているのに


ゾンビちゃんの頭の中では もうRちゃんと 彼氏彼女の関係が成立していたようでした


ゾンビちゃんが Rちゃんに友達を紹介する時に 言われるのが


「僕の相方なんだ(^^ゞ 」


と照れながら嬉しそうに紹介します


Rちゃんに興味を示した友人がいると 


「Rちゃんは ゾンビちゃんの物!」と 徹底的にガードする事も忘れません


Rちゃんは そんなゾンビちゃんに こう言いました


「ねえ?うちら友達だよね 」


「えっ ・・・・・でも友達のようなお付き合いで・・・・・・」


「じゃなくて友達だよね!」


Rちゃんはきっぱりといいます


そのRちゃんの勢いに押された ゾンビちゃんは こういう言葉を咄嗟に出しました 


「えっ・・・・・・じゃっじゃああ パシリにして・・・・ください・・・ (>_<)」



その言葉を素直に受け取ったRちゃんは


ーーー なんて謙虚でよい人なんだろうーーーー(^^)v 


どうしてその言葉が出てきたのか良く考えず 部下の一人ができてラッキー☆という感性で


快諾しました 




ここからRちゃんとゾンビちゃんの付き合いが めでたく始まりました


ゾンビちゃんの喜びは かつてないものでした 


でも二人の付き合いは 普通の恋人のような付き合いというよりも


お姫様と世話係 アイドルとファンといった言葉がぴったりくるような関係でした・・・

ゾンビちゃんは始終Rちゃんの事を 周囲中に褒め称えていました

可愛い可愛いRちゃん見ているだけで幸せ

可愛いって才能だよ

美しいって才能だよ  世の中、可愛くもなく、頭もよくなく、性格も良くない、何の取りえもない人が多いから




ゾンビちゃん
の家に遊びに行っても 


ゾンビちゃんは近寄る事を許されません ゾンビちゃんはひとりマンガ本やJJを読みふけっていて 


さらにRちゃんは 友達に誘われると 合コンにたまに行く事もあり


そういう時はゾンビちゃんがボディガードのように送り迎えをしてくれます 


Rちゃんは男の子に囲まれていたのですが 迎えに着たゾンビちゃんが番犬のように威嚇するので 


なかなか他の男の友達ができない有様


世間的には・・・・・な感じなんでしょうけど・・・・・(・・;)


どこまでも世間知らずだったRちゃんでした


「危ないよー 僕が守ってあげるぅーーーー」


その言葉通り ゾンビちゃんはRちゃんの事を守り続けました 


他の男に酔わされ襲われかけたときは 動物のような直感で


主人の危険を察知し 電話をかけ続け 難を去らせ、


3年以上 Rちゃんを追い掛け回し  


しつこく待ち伏せしたり Rちゃんに貯金箱を差し出そうとしたりして


Rちゃんが 「大嫌い」と言っても


「嫌いでも好き 」と 誰かと同じような発言をし付きまとう男の子が居たのですが 


ゾンビちゃんが その男の子の話を聞いてから 


翌日からその男の姿が見えなくなりました 


ケルベロス 続編に続く 




ケルベロス ・・・その4 ゾンビちゃんの夢の日々 パート1

「あたしもやりたい 」 

ゾンビちゃんから選挙事務所のバイトの内情を聞いたRちゃん

なんだか面白そうだと思い 社会科見学をしようと思いました 

そこでRちゃんはボランティアとして ゾンビちゃんのバイト先の手伝いにいきました 

ちゃらんぽらんなRちゃんにとっては バイトよりもボランティアの方が好都合でした 

だってボランティアならば途中で飽きても 勝手にばっくれても、

遅刻し放題でもなんら問題はありませんから  

(^^)v ただ単に見学を楽しむつもりでした 

それは数年前の 都議会議員選挙の頃です

Rちゃんはじめ 数人の学生ボランティアにまず言い渡されたのは 

当時ミニ政党だった某政党(今大政党)のポスターを貼ってもらってきてくダサい という依頼でした 

選挙事務所の人はこう言っていました 

「貼らせてくれる所はそうそうみつからないでしょう・・・ 

でも一応ポスター貼りを頼めるところを頼んできてください 」 と 

Rちゃんも・・・

こんなの家の壁に無料で貼らせてくれる物好きな人はいないだろうなあ・・・(・・;)・・・・と思いながらも 


とりあえず立て続けに あちこちの家のブザーを押しはじめました 

「○○事務所のものですが ポスター貼らせてくれませんかーーー♪」

最初の大きな家の一軒目の人は 

Rちゃんを見るなり こう言いました 

「 うーーーん あんたが幾ら  可愛いからって 

駄目だよ!駄目! ポスターなんか貼らせてあげないから!」

と・・・・・・ 

次はその隣の家です 

しかしここも玉砕 

でも運の良い事に 見事ブザーを鳴らして3軒目でポスターを貼らせてもらえる家を見つけました


わーーーーい やったーーーー見つかったーーー 

その後も またまた貼らせてくれるお家を見つけました

(^^)v ポスターを貼ってくれる家を見つけたのでこれでサボれて ラッキーだと思い 

その後 マックでゆっくりお茶しました 

読書したりくつろいで 休んでからのんびり戻ってきたら・・・・・



皆は一日中駆けずり回っていたみたいで疲労困憊の面持ちです  

なんと ボランティアの中で ポスターを貼らせてもらえたのはRちゃんだけでした 


しかも2枚も


Rちゃんは 一軒目の人に ことわられた話を皆の前で披露します 

「ポスターを貼られるのは断りだけど Rの事 可愛いっていってくれたのーーー 

どうやら気に入られちゃったみたい・・・・\(^o^)/

きっとあそこの家も応援してくれるようになりますよーーー 」 

といたく楽天的な様子・・・・

そんなRちゃんの姿を見た選挙事務所のアドバイザーが 一瞬きらりと目を光らせます 

皆は 口々に

「大変だったでしょ ご苦労様!」とRちゃんの労をねぎらいました   

ほとんどサボっていたのに 
Rちゃんは選挙事務所で一目置かれ

それからRちゃんは気が向いたときにだけ 

何回かゾンビちゃんの勤めている選挙事務所のお手伝いに行く事になりました 


かように運の良いRちゃんでした (^^)v 



それからある日の事 

選挙のプロである選挙アドバイザーの人に ゾンビちゃんが自分の未来の抱負をこう語っていました 

「僕は将来 政治家になりたいんです! 」 と 

それを耳にしたRちゃんもすかさず割り込み こう言い放ちました   

「Rはエビータになりたーいいいい♪\(^o^)/」

選挙アドバイザーの人は 二人を見比べながら 丁寧な口調でこう回答してくれました 

「選挙はRちゃんのほうが向くと思います 

ゾンビちゃんは 政治を志すならRちゃんのほうが向いてるだろうから 

参謀になってあげれば良いと思いますよ・・・・」 

・・・

それを聞いて ボクサーの軽いジャブをいきなり鼻っ柱に食らったようなゾンビちゃん・・・・

ガーン !!o( -_-)~=○☆)゚O゚) 

なおも選挙アドバイザーの方はこう続けました 

「Rちゃんは資質があると思います 

何故なら 彼女は人を集めるだろうから 

応援してくれる人も自然に集めるでしょう 

それからね 

ある有名な大物政治家の人がいるんだけど 

その人が若い時に 支援のお願いに色々な家を回っていた時期 

ある家の人に凄く機嫌を損なわれて 怒られた事があるんだ 

普通の人は それでその家を避けるようになるよね

でもその大物政治家の人は それから数ヶ月 その機嫌を損ねた家に通い詰めたんだ 

追い返されても 罵られても 雨の日も風の日も 毎日 毎日 

そしたら その嫌っていた人が いつの間にかその大物政治家の一番の支援者になってくれるようになってね 

そういう例がその大物政治家にはたくさんあるんだよ  

でもゾンビちゃんだったら 怒らせたらすぐにめげちゃってその家にいかなくなるでしょ 

Rちゃんが 最初の日にポスターを貼ってきた時に 

断られた家に対して こう言っていましたね 

「Rの事可愛いっていってくれて気に入られちゃったーーー」って

ニコニコしながら話していました 

めげてるどころか 褒められたって感じて喜んでいる

そういう所に

圧倒的に ゾンビちゃんよりも 資質を感じるよ 」


それを聞いたゾンビちゃんは 今度は明日のジョーのクロスカウンターを受けたみたいに 

(o゚Д゚)=======O三★)゚◇゚)三★))゚□゚)三★))゚○゚)

放心状態となり しばらく無言になりました ・・・・・


肩をがっくりと落とし 猫背になるだいちゃん 


しかし暫くすると Rちゃんをまじまじ見つめ こう叫びました 


「Rちゃんって やっぱり凄いんだ !」

とそれからますますRちゃんに執着するようになったのです 


Rちゃんと付き合った数年間はゾンビちゃんの人生でかつてなかった まるで夢のような日々の連続でした 



ケルベロス ・・・その5 ゾンビちゃんの夢のような日々 パート2




Rちゃんはおねだりするのが大好きでした 

でも買って買って と自分から言う事はありません 


例えば こんな事例があります 

ある日 Rちゃんが新宿で買い物をしていたときの事です 

可愛いお洋服を見つけました 

うわーーーーー 可愛い フリフリがついて 凄く欲ちい・・・・・・

(///▽///)

でも女子大生のRちゃん 服を買うのに充分な持ち合わせがありません

そうだ!ここからならゾンビちゃんの家が近い!じゃん 

そう考えたRちゃんは 洋服をおねだりしようと 電車で数駅揺られ ゾンビちゃんのアパートの前まで行きました 

でもゾンビちゃんは・・・・・居ません・・・・・(´・ω・`)ショボーン・・・・・

鍵は開いていましたが Rちゃんは何故かアパートのドアの前でゾンビちゃんの帰りを待っていました

三十分位した頃です ゾンビちゃんが帰ってきました

ゾンビちゃんは Rちゃんがドアの前で佇んでいるのを発見し びっくりしました

「どうしたの・・・」

その時Rちゃんが放ったセリフはこうでした 

「待ってたの ずっと待ってたの・・・・・・ 」

それはRちゃんは昔っから大好きだったドラマ 高校教師の桜井幸子のセリフからとってきたものでした

Rちゃんはゾンビちゃんを待ちながら ドラマのヒロインごっこをしていたのです 

(//▽//)~♪

でもその言葉と行動を誤解し 偉く感動したゾンビちゃん 

まるでRちゃんを雨に打たれながら飼い主を待ち続ける濡れた子犬を見つめるかのように

胸熱くなり 目からは感激の涙がじわ~んと溢れてきました(ToT)。

「帰るね・・・・」とRちゃんが告げると

「送っていくよ (電車で着いていくだけですが) 送っていく」と Rちゃんの後をついていくゾンビちゃんでした 

新宿に着いた頃です Rちゃんはこう言いました

「R ちょっと寄りたい所があるの いっていい?」

それは先ほどの洋服屋さんでした そこでオキニの目当ての服を見つけると

すかさずこう言いました

「これ 超可愛い (≧▽≦)―☆ R 試着したーーーーーい 」

試着室からでたRちゃんが

「どお~~~(^^)v 」と感想を聞くと 

ゾンビちゃんは 

「にっ似合うよ プレゼントしてあげる 」と嬉しそうに微笑みます 

まんまと欲しいものを手に入れたRちゃんでした

買ってもらうと 御礼の言葉を忘れませんでした 

「すごおおおおおい やっぱりゾンビちゃんは何でもできるんだね 

すごいすごい !」


「あれ欲しい これ欲しい 」がRちゃんの口癖でした 



Rちゃんの母親は かつてこう証言しておりました 

「Rは一度欲しい物があると しつこいのよ  例えば欲しいリカちゃん人形をデパートで見つけたら 

石になったようにその場を動かないの

翌日からも 

朝の挨拶が リカちゃんが欲しいって言う言葉で 夕方学校から帰ってきても ママ リカちゃんが欲しいって

ずっとそれしか言わないのよ  で何十日も何カ月もそれ続けてつい根負けしちゃうのよね 」


ゾンビちゃんにも同じように自分の欲望を素直に披露していました

そして何かやってもらうと必ず ぴょんぴょん飛び跳ねながら 

「スゴイ スゴイ! ゾンビちゃんは何でもできるんだね ゾンビちゃんは才能があるよ きっと偉い人になる!」

と何度も何度も 言っていました 

別に 特に意識も意味などもなくこの言葉を話していました 実はこれはRちゃんの口癖でした 

Rちゃんのお母さんもお父さんが仕事で成果をあげたりすると 

「お父さん凄い なかなかできないわよ お母さん嬉しいわ 」とRちゃんの前で喋っていましたし

Rちゃんにとって 男の人をすごい!と言うのは 

おはようとか ありがとうの挨拶となんら変わりはなかったのです 



ゾンビちゃんはRちゃんのそんなすごい!すごい!という言葉の連発により奮起しました
 

ゾンビちゃんはこの頃 貧乏学生でした 

例えばふたりでレストランにデートに行っても 

二人分の食事代が払えず 

「Rちゃん 好きな物をお食べよ」と言って 自分はなにも注文しようとしません

当然Rちゃんも自分ひとりだけで食べる事もできず帰る・・・・・

そんな有様でした 

また学費を稼ぐためにアルバイトもしていました 

でも不思議な事に Rちゃんに買い物をせがまれて 無理に買うと そんな経済的な窮乏にも拘らず 

運が舞い込んでくるかのように どしどし お金が舞い込んできたりしました 



またある時 Rちゃんに洋服とかを買い過ぎて 家賃が払えなくなり 借りていたアパートを引き払い

ホームレスになりかけていた時もありました 

落ち込んでゾンビちゃんが話すと 

Rちゃんは脳天気に
 「楽しそう キャンパーみたーーーい Rもダンボールのおうちを作ろうかなあ 子供の頃作った 秘密基地みたい」とうきうきしています 

その言葉を聴き元気が出たゾンビちゃん 


そんな中 アパートを追い出されると言う言葉を聴いた 

選挙のバイトで知り合ったお金持ちの後援者のひとりが こう言いました 

「 よかったらうち開いてる物件があるから 卒業まで出世払いで良いから 

住みなさい 」


まるで御仏のようなお言葉でした・・・


ゾンビちゃんは 前の狭くボロボロの木造アパートから より広く綺麗でロフト付のピカピカのマンションに 

家賃無しで住めるようになりました 

ヽ(ω・ヽ)(ノ・ω)ノ~♪ 

さらに

「卒業したら結婚したい!」とゾンビちゃんが迫った時 

ゾンビちゃんとの結婚に気乗りでなかったRちゃんは 

「そんな事を発言したいなら せめてトップ内定でもとってきてから発言してよ 」と言いました 

その時代 就職は超氷河時代でした 

新卒採用枠は各企業 過去最低 大卒でも正社員になれず そのままフリーターとして働かざるを得ない人が続出している状況 


しかしトップ内定を取れればRちゃんと結婚でき ラブラブな生活が送れる 


Rちゃんの事を思うと 途端に空前絶後の超人的エネルギーが湧くゾンビちゃんです 

そんなゾンビちゃんの就職結果は 

一流上場企業に内定5社  +トップ内定という そうそうたる結果でした 

o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪

さらにこんな驚くべき事も起こりました 

Rちゃんが ドラマで ヒロインがNYに行くのを見て 

「Rも ニューヨークに海外旅行にイキターイ  」 といつものように ゾンビちゃんに欲した時の事 

でも貧乏学生のゾンビちゃんは 海外旅行に行ける・・・予算がありません・・・

そんなゾンビちゃんが 見つけてきたのがさるクイズ大会の商品でした  

そこには・・・・・

一等賞は ああ なんと 夢のニューヨーク旅行 ! 

これだあああ と思ったゾンビちゃん  

元々クイズ好きで

今までにも何度かクイズ大会にも参加した事がありましたが

しかし過去に一度も入賞を果たせませんでした

案の定その大会でも途中で 敗退してしまいましたが 

しかし敗者復活戦があり 

そこでこう念じました 

「RをNYに連れて行くんだ RをNYに連れて行くんだ」と

敗者復活戦でドラマチックに復活を成し遂げ 何故かそこから奇跡的な 連勝を続き 



見事ゾンビちゃんは一等賞の NY行きの チケットを手に入れました


「これでRちゃんとNY旅行に行ける ・・・」

ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ


しかし旅行間際の事です・・・・

Rちゃんは ゾンビちゃんが クイズ大会で優勝した時の記事を見つけました

ゾンビちゃんは満面の笑みを浮かべ カメラの前で 

「彼女と一緒に行きます 」とにこやかに語っています。

それをみてRちゃんは

なんだか嫌気を覚えました  ・・・・・

そして急にNYに行かない と言い張ったのです 

「そんなーーーーーー Rの為に獲ったのにーーーー」

(ToT)と泣いてとりすがるゾンビちゃんでしたが 

RちゃんはNY旅行をばっくれました 泣く泣くNYには妹さんと旅行に行ったそうです 



とにもかくにも色々ありましたが

Rちゃんと出会ってからというもの ゾンビちゃんは絶好調そのものでした 

そしてこの時期のゾンビちゃんはその他のいろんな事にも恵まれていました 

貧乏学生の身から  

上記のような苦難の後には 信じられない位 運が舞い込むという とてつもないラッキーの繰り返しが続き
(≧▽≦) 

クイズ大会優勝を果たし 就職氷河期に上場企業のトップ内定を取った上に 

ルックスもスマートで色白・・・・ 

世間的にも結婚相手としては 申し分がありません 

そうなると 他の女性達もゾンビちゃんのことをほっておきません

生活環境が良くなるにつれて ゾンビちゃんに近づいてくる女性の数も鰻上り 

どんどんもてるようになっていきました



アプローチをかけてきた女性達と ちょっとした浮気を重ねるようになりました 


さて皆様  

m(__)m

ここまでゾンビちゃんの話をいたしました 


しかし

この物語

ケルベロスのもう一人の主役は 実はゾンビちゃんではありません

ゾンビちゃんは 地獄の番犬と呼ぶには いささかグロテスクさに欠けている気がします・・・
(・・;) 

そうです真のRちゃんの寄生虫 

不気味な 足音が実はこの時 どんどん近よってきていたのです

その悪魔の登場によりゾンビちゃんの歓びの生活は 絶たれます

そしてまたRちゃん自身も数奇な運命を遂げていくようになります 


次回から ゾンビちゃんの断末魔と 

この物語の 真のヒーロー?

トロル君の本編に突入したいと存じます 

<(_ _)>


ケルベロス ・・・その6 その男との出会いのきっかけのきっかけ

その男との出会いのきっかけのきっかけになる場所への誘いは 友人のこの一言によるものでした ・・・・  




「私、最近東京都庁でバイトしているのー 」Rちゃんの同級生の女の子ゆーちゃんが言います


東京都庁といえば Rちゃんはかつて行った事があります 

ビルが綺麗で展望台から東京が一目で見渡せました・・・


「凄く楽だしー 綺麗だしー 環境も良いし  皆親切ーーーー 」


Rちゃんは自分にとって 得な話にはすぐにぴくんぴくんと反応する特徴の持ち主です(・ω・)b


  「いいなー Rもやりたーーーい どこで募集してるの~~~\(^o^)/」


「 うちのお姉ちゃんが職員なんだよ 職員の家族とか 友人とか 一般にあんまり公募してないんだけどね  庁内報で募集してたり 必要な時に職員づてに探しているみたいなんだよ 」


ちなみにRちゃんの家族には都庁に勤めてる関係者はいませんでした 


「えええええええええええ(ToT)  Rもやりたーーーーいよおお 」


むりこじ ゆーちゃんに 紹介してもらって Rちゃんは東京都庁のバイトをはじめました 


そのバイトの楽で楽しい事といったら  かつて勤めたバイトの中で 郵便局以外に


こんなに楽チンなバイトは知りませんでした (ノ^^)八(^^ )ノ


  もともと物ぐさで怠け者な性質のRちゃんは きついバイトやめんどくさいバイトだと 


長続きせず 2-3日ですぐに辞めてしまいます


都庁での仕事は まず朝 職場に行くと 


記事に赤い丸が書いてある新聞紙を渡される事からはじまります 


それを鋏で切ります チョキチョキチョキッチョキ・・・と ×(・・)~♪


それから切ったものをスクラップします 


これで仕事はほとんど完了です  なんだかやっているようなやっていないような仕事でした 


その他はたまにコピーボタンをぽちっと押す作業位で ( ..)0-☆


仕事が終わると 後はお茶を飲みながら  都庁のお役人さんたちと楽しい雑談タイムがはじまります  


「若いねえ 19歳なんだあああ 」 「 履歴書で見たよ 職場の花だよね 」 


可愛いRちゃんは 所属の男性から いつもちやほやされまくり 毎日がご機嫌麗しく 


まるで春爛漫の桜満開の中 お花見してるような楽しい気分を味わえました 


大半の職員さんも残業がほとんどなく 終業時間の鐘がなると ぴったりと帰れます 


勤めている間 Rちゃんはこういう話を聞きました アンケートの時期に 都庁では臨時に100人のバイトを募集します 

でも当時 その採用者の全てが 職員の家族等縁故採用 もしくは女子大生ばかりといった品揃えでした 


アンケート の集計作業は 100人も居ると 大して時間がかかりません 


仕事が始まると 1時間から2時間で集計作業が終了します  それが終わると 


女子大生と都庁の職員さんとのフリータイムがスタートします 職員さんの一部を割けば 


わざわざ人を雇わなくても大丈夫な仕事なのでしょうが 


女子大生との歓談の時間は 都庁の職員さんが 自分の優越感を満たせる ひと時の快楽のようで 


ある職員さんは 美人女子大生の一人に 


「俺 結婚してるけど でももし独身だったら エリートだし 公務員だし  見た目悪くないし・・・・・・ 滅茶苦茶ストライクゾーンでしょう 」


と呟いていました 言葉の端々には 自分のブランドステイタスへのみなぎる自信・・・みたいな・・が 


溢れてでています  (・・;)


こんな事もありました たまに大暴風雨の日に 皆がどやどやと忙しそうにしていました 


Rちゃんが  どうしたんですかあ (*^o^*)/~と聞いてみたら 


「ホームレスを これから追い出すんだ 」 と言います 


どうやらホームレスの方が 叩きつけるような風とバケツごと投げられるような強い雨を避けて


東京都庁に避難して来たとの事 知事がそういう方々をいたく嫌いだったらしく


その意を汲んだ職員が総出で   


「何か御用ですか」と慇懃に質問攻めしてまわり 都庁から追い出すと言うのです 


それを聞いて Rちゃんは こんな雨の日に 雨宿りさせてあげればよいのに・・・・・


なんて可哀相な事をするんだろう・・・・・・ と感じました (ノ◇≦。)


こうして都庁での優雅なバイトは  Rちゃんが飽きるまでの 数ヶ月間 続きました  


そんな中 就職も決ったゾンビちゃんの浮気の影が頭角を現し始めてきました  


ある日 ゾンビちゃんの家に電話をした時の事です 


見知らぬ女の子の声が彼の電話口から聞こえてきました 


(・・;)最初は間違えてかけたのかなあ・・・・と思ったのですが 


電話口からその女の子は 「ゾンビちゃん・・・・」 と親しげに彼の名前を呼びます 


しかもかかってきたのがRちゃんからとわかると


 「もしもし もしもし?ゾンビちゃんのお姉さんですか? 」と言うではありませんか・・・ そこでゾンビちゃんの携帯に 電話しました 

「もしもし・・・・家に女の子がいるみたいなんだけど・・・・・・」


ゾンビちゃんは冷静に答えました 「 えっ 知らないけどーーー 」 


・・・・・そう言ったワンテンポ後 急に何かを察知したようで  いきなり声のトーンが変わりました 


「何で!!!!!!」 声の表情からは焦りの色がにじみ出ていて 


Rちゃんが電話の経緯を 告げると だいちゃんは


「いっ家に泥棒が入り込んだかもしれない  大変だ大変だ-----!危ないかもおしれない 」


としどろもどろでいきなり慌てだしています  (・・;) 



後日ゾンビちゃんからその日の事の説明がありました 


「サークルの友人が ・・・・・・・ 勝手に合鍵作って あがりこんではいっただけだったみたい! それで勝手にふざけて 電話に出タンだよ・・・まったくあいつらって・・・・」 


男の人と付き合った事が無く ご存知のように恋愛にも疎いRちゃんでした から  ・・・・・・・・そんなものなのかなー・・・・と納得して その時は淡々と 聞いていたのですが 


その様子を見たゾンビちゃんは 汗まじりになって  


「疑ってる? じゃあその女の子に謝らせるから・・・・・m(__)m」 と言うのです えっ 謝らせる・・・・・(・・;)・・・・・・?・・・悪くないのに・・・・なんで・・・ 学校に行った時 友人にその話をしました 


「 それおかしくない? ゾンビちゃん浮気してんじゃないのー? 」

でもRちゃんは ゾンビちゃんを田舎の真面目な純朴青年だと思い込んでいました


痩せぎすだし ひょろひょろしてるから女の子にももてないだろう だからそういう事は無いだろうなあ・・・・・と 


それから暫く経った  別な日の事です 大学の勉強を教えてもらおうと 彼の家に行った時 


彼の家の電話が

ぷるるるるるー

っといきなり鳴り出しました



「でないの?」Rちゃんが聞くと


「最近イタ電が多いから・・・・・・(・・;)」 冷や汗を浮かべながら、そのままほうっておくゾンビちゃん


暫く電話がしつこくなり続けました


ぷるるるるるる ぷるるるるるるる ぷるるるるるるるるるるるー ぷるるるるるるるるるるるるるるるるー 


それから  留守番電話に接続します という機械音のアナウンスが流れてきて   


直後 スピーカーから大音量でこういう音が聞こえてきました 


「ゾンビちゃんのばかああああああああああああああああああああ! 」


それは女性の泣く声でした  その叫びが部屋中にこだましました


・・・・・・・・・・・・・・・やがて静寂が部屋を包みます・・・・・・・・・ 


「今の何?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・(・・;)・・・・・・・・」

「おっお母さんが 福山雅晴のコンサート見て 東京に出てきてるらしくて ・・・・・・みっみちに迷ったかなあ ・・・・・案内してあげたいけど・・・・いっいっいっいっ忙しくて・・・・」


「えっお母さん? でも女の子の声だったよ・・・・ 」


「えっ!・・・・・じゃっじゃあ・・・・いっ妹かなあ・・・・・・・・・・」


ちなみにゾンビちゃんの妹は当時 大阪住まいでした  さらにその後日の事です ある事件が起こりました  


Rちゃんが大学に行った時の事です   いきなり面識の無い女の子が Rちゃんに突進してきました 


彼女はRちゃんの目の前に立つと 

「ばかーーーーーーーーー!」と言い  いきなり平手でばちーーーーーーーんとRちゃんの頬を叩いたのです


ジ~ンジ~ンジ~ン 衝撃的な響きがRちゃんの頭に伝わります


生まれてからこのかた 親にもひっぱたかれた事のないRちゃんでした 


一瞬何が起きたか よくわからなかったそうです


でもバカーーーーーーーと叫んだそのイントネーションから 先日 留守電から聞こえた女の子の声

と気がつきました 


憤懣やるかたないRちゃんはゾンビちゃんに連絡を取りました 


「もしもし・・・私 今日 留守電の声の女の子にひっぱたかれたんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・誰なの?」


とゾンビちゃんを問い詰める、


「えっ そっそれは 大変大変大変大変大変大変!!!! 謝らせるから!」 


焦りの風がゾンビちゃんの心のひだを殺ぎ取りながら渦巻いてるようでした 


ゾンビちゃんの話によると  その女性はサークルの後輩 


ゾンビちゃんは田舎者なので 部屋を開けっ放しにする癖があるので


いない間に勝手に部屋に入って 掃除をしたり家事をしていて それが非常識だと言う事で 


先日 その後輩に注意したとの事 ・・・・・ それに怒ったんだろう と言います


彼の渾身の説明に やはり人を疑う事を知らないRちゃんは 色んな人が居るなあ・・・・(・・;)と 半信半疑ながら 納得したのですが・・・


ひっぱたかれた事を 友人に言うと 「そりゃ 間違いなく浮気してるわよ!」


「っていうか 女の子可哀相じゃん!」


「なんで あんた 気づかないのよ!」 と友達に散々言われまして・・・・・・


そのうち 彼が浮気をしていた事を確信するようになりました


そしてそれと同時にRちゃんの心に恐怖の樹が芽を生やしてきます 


でもそれはだいちゃんを失う恐怖 他の女性に奪われる事に対する恐怖ではありませんでした 


彼が浮気したと思しき女性が 泣き 悲しみ 怒り  そしてRちゃんにたいして 恨みの念を抱いている 




その事実に Rちゃんが戦慄を覚えさせたのです


Rちゃんは損得勘定が強く 恋愛観も人と違う所がありました 


彼が浮気してもその事実には全然関心が無かったのですが


彼が 他の女の子を傷つけ その恨みが自分に危害を及ぼすかもしれないと 感じた時に 


恐怖を覚えるのです 


そして さらにゾンビちゃんに対して より嫌気を感じる決定的な事が起こりました



続きは次号・・・・・・ m(__)m

ケルベロス ・・・その7 Rちゃんがゾンビちゃんから離れようと思った決定的な経緯

それはゾンビちゃんがトップ内定を取ったときのことでした 



ある日 ゾンビちゃんはRちゃんがバイトをしている近くの新宿中央公園に居ました 


そこでゾンビちゃんがRちゃんに 「俺偉い人になるよ 」と言いました 


その言葉を 聴いて Rちゃんは いつものようにゾンビちゃんを応援しました 


「ゾンビちゃん 凄い凄い凄い  きっと偉い人になるよ  トップ内定が取れたのも 運が良いしね  運に感謝だね  運が良い運が良い運が良い だから大丈夫だよ  \(^o^)/ 」


運が良い・・・・・ この言葉を耳にした瞬間 ゾンビちゃんは急に不機嫌になりました 


「Rちゃん・・・・・ 俺は一生懸命勉強したんだよね  友人たちと 面接の特訓もしたり 


筆記も頑張って勉強した 俺は努力したんだよ 」


トップ内定を取ったのは運ではない 自分の実力だ 努力の成果だ 


それを言っているようでした (・・;) でも実はその言葉がRちゃんにとって一番 ショッキングでした・・・ 


Rちゃんは 普段からこう思っていました  何かを達成したときに 成功の理由について自分の努力を語る者は傲慢であると 


努力は傲慢・・・・・


そう それはRちゃんが 生き別れになった実のお父さんが Rちゃんが大きくなった時に 夢枕に立って 


言い渡した知恵であります 


【ちなみに今のRちゃんのお父さんは お母さんが再婚した義理のお父さんであります】


昔々 夢の中でRちゃんに お父さんが現れて 夢の中で こう言い聞かせてくれました 


「R 努力は傲慢です  私は努力したからこの結果が生まれたんだと 凄く強調してる人は


実はとても傲慢な人なのですよ  いいですか R 


成功の結果は  自分ひとりの力では決して出せません 


それは有り得ないことなのです 


それをやろうとした思いのきっかけは自分の意思であっても  


結果を出す為には周り全てとの結びつき 様々な援助 めぐり合わせ そしてタイミング 


支えてくれる宇宙の力  そういうものが作用して 生まれるのです 


自分が努力したからこの結果が生まれたんだといってる人は 


そういった周りとの結びつきによって得られたんだという事実に気がついていません 逆に周囲の力を否定しているのです 


本人が明らかに為せたのは何かをやろうと思い立ったことでしょういや 


何かをやろうと思い立った事も実は  周りの育った環境など 運が良いから思い立てたのかもしれませんよ 」


だからゾンビちゃんのその言葉が物凄くショックな言葉だったのです 


・・・・・・・イマ ナンテ イッタノ・・・・・・・ ガンバッタ・・・・・オレハ ドリョクシタ・・・・・・・・・


その言葉には明らかに 傲慢さの影が見てとれたのです (・・;) 


さらにその公園にはホームレスさんが いっぱいいました 普段寝ているホームレスさんも お日様で暖かくなっているせいか その日は日差しの当たる所で動いていました 


それを見てRちゃんが ホームレスさんに お菓子をプレゼントしようと思っていました 


Rちゃんは 日頃から寄付することが日常的に好きでした 


町で御腹すいてひもじそうにしてるホームレスのおじさんがいたりすると お菓子を買ってあげたり  自分のお財布の中からRちゃんにとって命の次に何より大事な お金の一部 千円をプレゼントしました 


でもゾンビちゃんはその行動に噛み付きだしたのです 


「Rちゃんは優しいね でも辞めなよ 日本には生活保護があるんだし  それに彼等は 怠け者なんだよ 努力しないからホームレスになったんだよ ほっておきな 」 と


Rちゃんは その瞬間  ゾンビちゃんに嫌気が差しました  


・・・・・彼らは 怠け者なんだよ ・・・・・ほっておきな・・・・・


コノヒト・・・・・ウチョウテン・・・・・・・スベテ ウン ノ オカゲナノニ・・・・・


Rちゃんの脳の中で様々な言葉がぐるぐると回り始めました 


ゾンビちゃんの言葉には努力あっての自分があると言う自負がまた明確に現れていたからです そして弱者に対する蔑みも垣間見えていました



女性の多くは男性がちょっと浮気したりした位では離れることはしません


だけれども人から恨みを買うようなことをしたり 心が驕りの鎧で包まれだすと 


途端に理由を意識しないまま 相手に冷めだす事が多いです 


本物の成功を続ける人の基本は 何もない時期から自信満々です 


逆に成功すると 自省するようになります


Rちゃんはそれを知っていましたし だからRちゃんはきっぱりこう言いました 


「 努力を強調する人ほど実は失敗するんだって 


成功者ほど 気持ちを大切にしていて 運を大事にするんだよ 


それに 本物の成功者ほど 社会的な弱者を 助けたり慈善活動するようになるんだよ 

トップ内定を取った位でそこまで浮かれている人は居ない 目標が小さすぎるし  トップ内定を取る人は毎年必ずいるし 同じ会社の先輩にだって何十人も居るじゃない 

とりあえず 生涯賃金くらい 貯めてから大きな口を叩きなよ 」と言いました 


ちなみにRちゃんにとっての生涯賃金とは そういった成功者たちの稼ぐ生涯賃金の事で


少なくとも何十億円以上をイメージしていました


でも同時にゾンビちゃんの頭の中では サラリーマンの生涯賃金【3億円位】がイメージされたようでした 


そのちょっと前も泣きすがる女の子の「ゾンビちゃんのバカぁ~~~~」という言葉を聞いてから 女の子がかわいそう それにその女の子の恨みの念が怖い と感じていたさなかのことだったのもあって


Rちゃんはゾンビちゃんへ関心が一切無くなりました 


「 ゾンビ君 今までありがとうございました 感謝しています  私達別れましょう 別れてください」



これがRちゃんのゾンビちゃんへの決別の言葉でした 


能天気でいつもちゃらんぽらんな Rちゃんでしたが 「運」と「夢」に関してだけは譲れない信念があったのです 


もともと  Rちゃんと出会ったときのゾンビちゃんは 貧乏学生でした 


執念以外何もなく いつもボロボロの服を着ていて 学費を稼ぐ為にバイトをしていて 


付き合っているときは一時期ホームレス寸前にまでなりかけました 


でもそういった状態の時でも Rちゃんはゾンビちゃんを見限ることはしませんでした 


その後 ゾンビちゃんががクイズ大会で優勝してNYのチケットを手に入れたり 


賃料無料で綺麗な部屋を手に入れ  就職難の最中 複数の一流企業でトップ内定まで採ってきて トントン拍子に登っていくさなか  


いつの間にか 調子に乗った彼の有様を見て Rちゃんは別れを告げたのです 


あげまんの女性ほど 男の人がそうした成功の状態で過信している時ほど去ることが多いのです 


逆に さげまんの女性ほど逆にそういった成功の絶頂に居るときの男に寄っていって

男の人の奢りをより傲慢なレベルにまで高めるのです 


心の中でRちゃんはもうゾンビちゃんに壁を作っていました 


別れの言葉も敬語口調でしたし  ゾンビちゃんは Rちゃんがどうせいつものような癇癪を起こしたのだろう位に 感じて


その時はすんなり帰れました 


しかしRちゃんが電話に出なくなり ゾンビちゃんが会いに行っても完全無視をして その意思が固いのを知ると


ゾンビちゃんは 付き合った時以上の恐ろしき執念を見せ始めてきました  続く 

ケルベロス ・・・その8


Rちゃんはゾンビちゃんと別れることを決意しましたけれど 




自分が居なければRちゃんは生きていけないんだ 

と思い込んでいるゾンビちゃんはRちゃんと別れることを承知しません


・・ Rちゃんはひとりで生きていけない弱い存在だから 何が何でも俺が幸せにしてあげなければ 支えてあげなければ・

そんな思い込みが Rちゃんと別れたくない思いを支える動機付けとなり 彼の中で奇妙な使命感にまで昇華されていました 

決別の言葉を言ってから Rちゃんは即効で着信拒否したのですが 

留守電やメールはいつもパンクするまでメッセージが吹きこまれています 


普段は無視していたのですが ある日 学校で Rちゃんが留守電を聞くと たまたまこんなメッセージが入っていました 



「 今遺書を書いています・・・・

 愛してる人に裏切られました 

頭がボーーーーーとしています 

これから死にます ・・・・・・・」




死ぬ・・・・・ この言葉に 急に不安になったRちゃん 

念のため 友達にそのメッセージを聞かせてみました


「うわーーーーーーー  」

「だよねえ~~~ 一体どうしよう 」・・・・・ より恐怖感が増してくるRちゃんでした 



どうしよう ゾンビちゃんが死んじゃったら・・・ 

死んだらRの責任になるのかしら 

それよりももしも本当に死んでいたら ゾンビちゃんの遺族に恨まれてしまう・・・・

そっそれは それだけは いやだああああああああああ (ToT)/)) 



Rちゃんは 恨みを買うことを極端に恐れる性格でした 別にゾンビちゃんの身が心配と言うより

その後訪れる自分へのバッシングを恐れたのです 

気が進みませんでしたが 

やむなくゾンビちゃんのアパートの前まで行きました  

・・・・・・ 中で死んでいたらどうしよう ・・・・・・・

どきどきしながらゾンビちゃんのアパートのドアノブに手をかけます 



ぎっ いつもながらドアに鍵がかかっていないようです 


簡単にドアは音を立てて開きました 


キィーーーーーーーーーーーーー 


床に薬の包みが散乱しています

そしてその傍に横たわって動かないゾンビちゃんの身体が・・・・・・・・・

ひっあああああああ・・・・・・・しっ死んでる・・・・・・(ToT)。

と思ったら 死体が動きだしました 

うっ動いたあああああ・・・・・・・・・・

「Rちゃん? 」

死体だと思っていたゾンビちゃんが

まだ生きていた様子でした か細く声をもらします 

「つらくて動けないよ・・・・・ 頭がボーーーとするんだあああ 俺 さっき 薬を飲んだんだ・・・・・・」

・・・・・・ いったい何を飲んだんだろう

Rちゃんが 散乱する薬の箱をよく見ると 

ドリスタン と書いてありました 



ドリスタンは溶かしてのむタイプの風邪薬で、口あたりのよいレモン味です。

Rちゃんがその箱を見て固まっていました 


「知らないの・・・・・・風邪薬は・・・
いっぱい飲むと死んじゃうんだよ 一箱飲んだんだ・・・」

でもそう言いながらも顔はRちゃんと会えて ちょっと嬉しそうでした 

とりあえず死んでない事は確認できましたので

「 それじゃあ お元気で・・・」 と言い残し 帰る事にしました

そしたらさっきまで倒れていたゾンビちゃんが モノホンのゾンビのように起き出して 

走ってRちゃんを追いかけてきました 

(・・;) あれ・・・・・動けなかったんじゃないの  

そういえばドリスタンにビタミンCがはいってるってCMでいってたっけ 

ビタミンとって元気になったのかしら 

追いつかれちゃたまらんと思った Rちゃん 

健脚を駆使し 

ひょろひょろのゾンビちゃんを 引き離しました 


それからもゾンビちゃんのストーカー攻勢は続きます  

Rちゃんは別れたつもりなのに

僕が承諾してないから 別れは成立していないと ゾンビちゃん独特の理論を述べていました  

毎日駅で待ち伏せしたり 電話をかけ続ける事が日課のようになりました 

留守電に入るメッセージは一日20件

携帯の留守電には20件しかメッセージが入りませんでした 

メールもすぐパンクしてしまう状態で ほかの人との連絡もとりにくくなりました

駅のホームでRちゃんを捕まえると ずっとこういい続けます

Rちゃん可愛い可愛い 

Rちゃんはか弱いから 僕がいなければ・・・・駄目になっちゃうよ だからずっと守ってあげる 



そんな状態が2-3ヶ月続きました 

Rちゃんのお母さんは そんなゾンビちゃんの様子を聞いて 暢気にこう語っています 

なんだか 鳥みたいね 鳥って一番最初に見たものをお母さんと思ってずっとくっついていくじゃない 

ひょっとすると田舎から出てきて 女の子見たのRが初めてだったんじゃないの 


Rちゃんも一瞬そうかなあああ と思ったのですが 

でも冷静に考えてみて いくら田舎でも 女性が居ない田舎なんて存在するわけがありません ・・・・・




ゾンビちゃんだったら 別にあたしじゃなくても  可愛い子とだって付き合えるはずなのに

なんで・・・・そんなに私に執着するの・・・(・・;) 

恋愛の心理がわからないRちゃんは 恋愛関係の書物や 動物行動学の研究書を漁って読んだりもしました 

でも調べても調べてても ゾンビちゃんの行動心理学はぜんぜんわかりません 



そのうち お母さんゆずりで楽天的な Rちゃんは こう思うようになりました 

まあ ほっとけばそのうち諦めてくれるだろう  実害も無さそうだし・・・



でもある日 Rちゃんが いつものように駅のホームでゾンビちゃんに捕まっていた時

帰宅が遅いRちゃんに 家族から電話がかかってきて Rちゃんが家族に説明をしていると 

ゾンビちゃんは 誰か別な男から電話がかかってきた

と勘違いし 頭に血が上り Rちゃんの携帯を取って

一気にバキッとへし折りました 

最初の実害です 
(・・;)

さらにゾンビちゃんは別な日に こう言いました 

結婚しなければ 結婚詐欺になっちゃうんだよ 結婚詐欺になると刑務所に行っちゃうんだよ・・・

と・・・・・・

結婚の約束した覚えはないのに・・・・・なんで 結婚詐欺になっちゃうの?(・・;)

もともとRちゃんは刑法とか法律とか全然詳しくありません 

でも犯罪と言う言葉は Rちゃんの不安感をちょっと煽ります 





そんな時です

都庁でのバイトもめんどくさくなって 辞める間際の頃に 

Rちゃんはであいました 

彼は ある超一流コンピューター系の企業でSEをやっていると言います 

それがこの話のもう一人の主役 トロル君でした 

いい人そうで 物腰柔らかな感じ


Rちゃんは最初にトロル君を見たとき そう感じました




顔がでかくて 三頭身 おそらくだいぶ年上な感じで トドみたいな顔つきでした  



Rちゃんにとってはムーミンみたいに見えました 

Rちゃんは痩せぎすな男の人よりも 本来 カバやトドのような動物系の男の人がタイプでした

トロル君は初対面なのに ニコニコしていて 気さくで話しやすい人でした 

・・・・・・・・・


Rちゃんに 「彼氏居るの?」と親しげに聞かれました 

ゾンビちゃんの事が思い浮かびました 

「付きまとわれている人はいます・・・・」Rちゃんが正直に答えます 

「付きまとう・・・・しょうがねえ奴だなあ・・・・・・・どういう奴なの 」 最初は付きまとってる人の事を小馬鹿にしたような口調でした 

「学生・・・・・・」

「学生?! どこの大学行ってる奴なのよ?」

「高田馬場大学・・・・・・・」

「えっ! 高田馬場・・・? どこの学部」

「・・・・・・政経だけど・・・・」

「なんだーーーー・・・・・・優秀じゃん・・・・・ 

負けたな・・・・ 俺実は 法学部なんだけどね 俺の後輩だな・・・・・・」

トロル君の口調はゾンビちゃんの大学名と学部を聞くと畏敬のトーンに変わっていました 



Rちゃんは トロル君が法学部・・・・・・と言うことを聞き

法律に詳しいかなと思い 気になっていた事をちょっと相談する事にしました 

「あのーーーーーー 私って結婚詐欺になるんですかあ ?」


しかし この相談が Rちゃんにとって最大の過ちでした 



トロル君はゾンビちゃんより はるかに性質の悪い人だったのです 



続く

ケルベロス・・・その9 ランランルー♪ 

Rちゃんはトロル君に ゾンビちゃんから 付きまとわれてる事 

結婚詐欺と詰め寄られてることを説明しました 



「結婚詐欺になるわけないじゃん 結婚は両者の合意の下だもん 結納だって済ませていないでしょ 
 
それにね 結婚詐欺って立件が難しいんだよ 大丈夫だよ 」

と淡々と答えてくれます 

トロル君の話は世間的には常識的な話かもしれません  

でも世間知らずのRちゃんにとって 自分が法的に大丈夫という安心感を与えてくれるものでした 

やっぱ大人だなあ 色んな事知ってる 

「 Rちゃんはどういう人がタイプなの? 」

「 私 ナデナデされたり イイコ・イイコ子されて 世話されるのが好きなんですぅ Rのことペットみたいに 可愛がってくれる人が理想ですぅ(///▽///) 」

Rちゃん用語では 物質的にも 精神的にも 欲しい物を満たしてくれる人という意味です 

それを脳天気に語りました 

まあとにもかくにも Rちゃんは 聞くことも聞けて 一安心できたので その場を去ろうとした時に

トロル君からお声がかかりました

「携帯の電話番号を教えてよ 」と

Rちゃんはいつものようにかわす事にしました 

「あのー 私携帯電話持っていないんです 」

「嘘コケー☆ 持ってないわけないだろ 今時そんな子居ないでしょ 」

まあいいかあ(・・;) 相談もしたし 悪い人じゃなさそうだし 

Rちゃんはトロル君に携帯の電話番号を教える事にしました 

翌々日

下校途中

その日はRちゃんは予定がなく 家に帰って漫画本を読む事くらいしかやる事がありませんでした 

そんな時見知らぬ電話番号から電話がかかってきたのです 

「どうしてるのー 」 それは先日会ったトロル君の声でした 

「今 学校の帰りなんですーーー 」 けだるそうに 言うRちゃんでした 

「これから食事しない?」

食事かあ まあ暇だし いいかなあ 

トロル君はRちゃんの好みを聞き 大好物の焼肉につれてってくれました 

はじめてのふたりっきりのディナーでした 

Rちゃんからはトロル君は当初40台半ばに見えたのですが 

その事をRちゃんが言うと トロル君はちょっと怒って30台後半だと言いました 

トロル君のシャツはピカピカでした 

きっと綺麗にアイロンかけしてくれる奥さんがいるんだろうなあと思い

奥さんどんな人なんですかー と聞いたら 

彼はこう答えました 「俺 最近 バツイチになったばかりなんだよ 仕事が忙しくてね 」 と

そんなこんなお互いの紹介話をしている最中 


ふと トロル君は こういう話を心配そうに話してくれました 

「俺 この前ストーカーについて調べたんだ 

ストーカーって危ないらしいね 待ち伏せしたり 電話かけたりして 

二人っきりで居ると 殺されないまでも 刺されたりした事例もいっぱいあるみたいだし 

可愛いからRちゃんなんて 気をつけたほうが良いよ 殺されちゃうかもしれないから 」

・・・・殺されちゃうかもしれない・・・・

この言葉がRちゃんにとって衝撃的でした



ただトロル君が話すストーカーについての言葉が ゾンビちゃんの行動を想起させたからです 

今までうざいというだけの感情しか持っていなかったゾンビちゃん 

ゾンビちゃんが自殺してしまうかもと案じていたのに 

逆に自分がゾンビちゃんに殺されてしまうかもしれない という可能性をトロル君の不吉な言葉から感じとったからです


「今度付き合って欲しい」



Rちゃんはそれが食事の事だと思い 快諾しました 

それからトロル君から食事に度々誘われるようになりました 

食事の間にたまにトロル君は日常話に さりげなくストーカー事例を話してくれます 


あえてトロル君はゾンビちゃんの事を ストーカーだと断言しませんでした 

女性に警戒心を持たせないようにする為 最初から彼をストーカーと罵る行為はしませんでした 

ゾンビちゃんに関心など持っていないように 

ただそういう話を会話の合間合間に織り交ぜたのです 




でも何度か食事をして そういう話を ご飯を食べてる時に繰り返しされ 

段々 Rちゃんは ストーカー被害の恐怖を感じるようになりました 

トロル君は Rちゃんにはゾンビちゃんという人柄を考慮させないで

淡々とストーカー事例を語っていました  それが逆に恐怖心を煽っていく・・・

「桶川では実際に人が殺された 被害者は女子大生だったんだよね」

「うちの会社でもストーカーで困ってる女の子の話を聞くよ 

特にふたりっきりで会うときが一番危ないみたいだよ 逆上して刺したり 可愛い子は特に気をつけないと」

「一度 Rちゃん自身でもストーカーについて調べてみると良いよ 」



やがてトロル君は 

言葉巧みにRちゃんからゾンビちゃんの情報を聞き出していました 

「 会った事がないからわからないけど 彼ってどんな人なの?

彼ってどこかの会社のトップ内定とったんでしょ 優秀なんだろうね 」

一見 彼に興味無さそうにしながら ゾンビちゃんの話を交えて 

Rちゃんに ゾンビちゃんの詳しい情報を少しづつ引き出していきます 

ゾンビちゃんの名前 彼が田舎から出てきた青年で

ゾンビちゃんが内定先に決まった会社名までも











その間も ゾンビちゃんは毎日 Rちゃんの留守電がいっぱいになるまで電話をかけ続け 

駅で待ち伏せをしています 

ある日ゾンビちゃんに駅で捕まった時 Rちゃんは切れてこう言いました 

「もう止めてー 一方的に待ち伏せされても 私はもう付き合う気はないから! 

だから何もメリットなんか無いでしょ 」

でもゾンビちゃんは真顔でこう答えました 

「Rちゃん 恋愛にメリットなんて関係ない 」 

この言葉はゾンビちゃんにとって Rちゃんへの純粋な気持ちを表しただけでした

でもこの言葉はRちゃんにとってより恐怖を増幅させる結果となったのです 

何のメリットもなく Rちゃんを待ち伏せしたり 追いかける行為を続けられるのなら 

ひょっとするとこの人は一生私に付きまとうかもしれない 



かつてはゾンビちゃんもいつかは諦めてくれると 楽天的な余裕の気持ちでいたRちゃん

そんな言葉を話す彼におぞましさを感じました 


Rちゃんはトロル君の薦めるままに自分でも本を読んで見ました 

ゾンビちゃんの行動はストーカーの典型的な行動様式そのものぴたりでした 

電話をいっぱいかける 毎日執拗に追い掛け回す こちらの気持ちなど汲んでくれない 

別にゾンビちゃんがRちゃんを殺すとか 脅したりしたわけではありませんでした 

Rちゃんに対しては 腕を強くつかんだことを注意しただけで罪悪感に駆られるゾンビちゃんです 


でも食事中 
トロル君から指摘された 数多くのストーカー被害の状況と 自分の状況がオーバーラップしてきました 


そういえば・・・薬を飲んだときに アパートに見舞いにいった時に ゾンビちゃんは私を追いかけてきた

ひょっとするとあたしあの時追いつかれていたら・・・・・・・・・

私 殺されていたかも(ToT)/~~~・・・・・・・


やがてゾンビちゃんからかかる電話の呼び音のひとつひとつが Rちゃんにパニック心理を呼びおこさせ

混乱を巻き起こします 

何でこんなに執着するの・・・・

自分が刺されたら困る 傷つけられたり殺されたりしたらどうしよう・・・・・ 

Rちゃんはノイローゼ状態に陥っていきました 



ある日 そんなRちゃんに ゾンビちゃんは駅で待ち伏せした時にこういう言葉を放ちました 

「Rちゃんのせいで 俺留年したんだ !

Rちゃんが仲直りを認めてくれないから 俺 Rちゃんと待ち合わせする為に 卒業試験まで行けなかったんだ 

Rちゃんのせいで就職も駄目になったんだ! 」


ケルベロス ・・・その10 ゾンビちゃん解決篇 


トップ内定まで反故にして 追いかけ続ける ゾンビちゃん 

Rちゃんは 怖くなりました 

このまんまでは本当に私 刺されるかもしれない 

はじめて 

トロル君に ゾンビちゃんについて どうしたら良いのかと相談しました 

「警察に相談すれば」 と言うのが彼の答えでした

「桶川の事件もあったし ちゃんと聞いてくれると思うよ 

俺が警察に連れてってあげるよ 大体 俺の女につきまとうなんて・・・・・ 」

俺の女と言っていましたが

Rちゃんは この時 トロル君と付き合ってる感覚はありませんでした 

それを聞いて 単にとっても親切な人だなぁ~Rって周りの人に恵まれているなぁ~と言うくらいの認識でした 

食事中 度々トロル君から付き合ってと 言われていましたが 

それは食事に付き合って欲しいという意味にしか捉えていなかったからです 



トロル君は Rちゃんを 学校の近所の警察署まで連れてっていきました

警察署の前に着くと


トロル君は 「 着いたよ  気をつけてね ここで待ってるから・・・」と

決して警察署の中に入ろうとはしませんでした

後になって考えると トロル君は自分が調書を取られるのが嫌だったのです

しかし人を疑うことを知らないRちゃんは ここまで連れてきてくれたトロル君を 本当にいい人だなあ 

と思っていたのです 


警察署では生活安全課に通されました 

Rちゃんは ゾンビちゃんから届いた メモリーいっぱいのメール や着信履歴 

そして留守電に吹き込まれてるメッセージの数々を聞かせました 

担当の刑事さんはそれを聞くとこう言いました 

「うわっ これは凄いですね コピー取らしてもらってもよいですか 」と

そしてひとしきり事情を聞くと こう言いました

「警察からは勧告をすることができるので何度か勧告します 

それで彼の行動が改まらなかったら こちらから彼の事を調査してみます 

もしまた何かあったらご相談ください」


これでひとまず終わりでした トロル君の言うとおり 桶川の事件もあったので 警察もすぐに対応ました

しかしその翌日 Rちゃんの留守電に ゾンビちゃんからメッセージが吹き込まれていました 

「何で警察なんて行くの!」

「仲直りしようよ 弁護士さんが一緒に同席しても良いからお話がしたい!」

それでも


Rちゃんは 警察に行ったのだから ゾンビちゃんの攻撃は すぐに収まるだろうと思っていました

しかし数日後 担当の刑事さんから連絡がありました 

「いやああああ 本当に凄いですね 本当にストーカーですねえ 

うちの署に彼から一日中電話があるんですよ 」

どうやら勧告をした日から 

警察署のほうにだいちゃんからひっきりなしに電話がかかってくるという事

その内容は Rちゃんと話したい ストーカーと言うのは単なる誤解で 

Rちゃんと仲直りしたい というものでした  

刑事さんが仕事が忙しいと切っても 

すぐにまた電話が鳴り響いてきます

「Rちゃんの事は刑事さんの誤解です 」

「刑事さん同席での良いので Rちゃんと仲直りしたいんです!」

「僕が居ないと Rちゃんは生きていけないんです Rちゃんを守る為なんです!」


この後 彼を捜査しようと思っています 

警察の人はRちゃんに淡々と同意を求めました
 
とりあえず頷いてみたものの 電話を切った後 Rちゃんの脳裏にふと浮かんだのは 

ゾンビちゃんって成功者の資質があるんだなあ という思いでした 

ゾンビちゃんは警察から電話がかかっても臆せず 一日中 生活安全課にかけ続けました 

彼の中では 警察権力と言うのが恐怖の眼中には入っていませんでした 

ただRちゃんを失うことだけが恐怖で 

それだけ純粋にRちゃんを求めていました 

彼は自分の信念のためなら 強大な権力にも 屈せずその意思を示す勇気がある 

これは Rちゃんがかつて読んだ偉人の伝記に共通する所でありました

ゾンビちゃんには 明らかにリーダーとしての素養があったのです


しかしそんなに強力な思いで これ以上追いかけられたらたまりません 

Rちゃんはゾンビちゃんの事は もう警察にお任せするつもりでした 



しかし 翌日 Rちゃんマミーのきくちゃんが その話を耳にし Rちゃんに こう言ったのです 

「 Rちゃん 可能性ある子の未来を潰しちゃだめよ 」

どうやらRちゃんの実家にゾンビちゃんから電話がかかってきたようでした そこでのやり取りでお母さんが 

Rちゃんが警察に行った事実をはじめて聞かされたようでした

「だって 怖いんだもん しつこいんだもん・・」

ワーワー 泣き喚くRちゃんでした 

しかし普段Rちゃんに甘いきくちゃんも  

この時生まれて初めて Rちゃんを強く叱りました 



「訴えを取り下げるのよ! 取り下げてらっしゃい 未来ある人の将来を潰しちゃいけないから」


さらにきくちゃんは トロル君にも電話しました 

「うちの娘を 警察署まで連れていってくださったそうなんですが 相手の方も将来ある若者ですし 

有能な方ですし 」

トロル君は「お母さん あいつは犯罪者なんですよ 断固戦ったほうが良いです」

こう抗弁したのですが 

「未来ある子なんで・・・ とりあえずRを警察署まで連れて行きますので」

とそそくさと切り 半べそかくRちゃんを警察署まで連行しました 



実は きくちゃんは 一目あった時から ゾンビ君が お気に入りでした 


「 ゾンビ君の DNAが欲しい 」 そう言って 
ゾンビ君を かばってもいました 

そうして
Rちゃんのような脳天気な子が一人で警察署に行くわけが無い 
人を疑うことを知らないRを煽り 

誰かが 警察に連れて行かせたはずと  

ゾンビちゃんを犯罪者にする流れの裏に 

トロル君が居る事を完全に見抜いていました



そしてきくちゃんはトロル君と違って 警察署の中にまで行き事情を説明しました 

「彼とはもう話し合ったので 大丈夫だと思います 訴えを取り下げたいと思います 」


渋々Rちゃんは きくちゃんの前で訴えを取り下げました 


刑事の方は 「もう本当に今捜査を始めるところだったんですよ 

一度捜査が始まったらもう訴えの取り下げがあっても 取り消すことはできなかったんですけど 

本当によろしいんですね?」

どうやら運の良いことに ゾンビちゃんにとっては前科のつく 危機一髪だったようです (・・;) 

Rちゃんはトロル君に電話をしました 

「 きくちゃんに 訴えを取り下げられちゃった 」

「失うものが何も無い奴は 何をするかわからないから怖いんだよ 」


いつものようにトロル君はまた恐怖をさりげなく吹き込みました  

でもその瞬間 Rちゃんは その言葉からこう感じました

・・・・そうか ゾンビちゃんは失うものが何もないから 私を追いかけるのかもしれない

逆に彼が出世したり  何か失うものができたら 私の事を諦めてくれるかもしれない ・・・・

トロル君の言葉を聴き Rちゃんは ゾンビちゃんを出世させれば 自分を追いかけなくなるかもしれない・・・

トロル君の言葉をそう解釈したのです

そうか それなら 私がゾンビちゃんの成功を念じればよい

Rちゃんは 生まれながらに欲しい物は大体 念じると手に入っていました  

ゾンビちゃんの成功を心から応援してあげようと思いました

それはゾンビちゃんの為ではなく 係わり合いになりたくない自分の為という動機でしたが 


翌日 ゾンビちゃんに電話しました 

「Rちゃんどうしたの!」ゾンビちゃんは泣きそうな驚きのような声を上げています 

「話したかったんでしょ 私仲直りは絶対にしない でも電話でなら話してあげる 応援もしてあげる 

でも会うことは無いから 」

これは Rちゃんの妥協点でした 

「ねえ ゾンビちゃんは才能があるんだから また今から就職活動はじめなよ 

あたしゾンビちゃんの才能は信じているから 

これからは電話では 良い報告しか聞かないからね 私 !」



この言葉を聞いて IQ175だけども 思考回路の実に単純なゾンビちゃんは 奮起しました 


・・・・・Rちゃんからでんわがかかってきたあああああああああ 

おっおれにさいのうがあるっていってくれたああああ

おれはさいのうがあるんだあああああああ ・・・・・・ 良い所みせなきゃあああああああ・・・・

会ってくれないとは言ったけど 才能があるっていってくれたんだから 

出世して立派になったら きっと会ってくれる筈 だあああああ・・・・・・・

こうして

Rちゃんの一言が 閉塞していたゾンビちゃんに新たな人生のステージをひらくきっかけとなりました 


それからゾンビちゃんからしつこく電話がかかることはなくなりました

やっぱり・・・・ 失うものができると 人はしつこくなくなるんだあ 

ゾンビちゃんは目標ができたから しつこくしなくなったんだなあ と

やっぱりトロル君の言ったとおりだあ ああよかったあ トロル君は大人で頭が良いなあ (^・^)♪ 

トロル君が誘導しようとした所とは ニュアンスがかなり違っていましたが

Rちゃんのポジティブシンキングの大海の中では かような変換が滞りなくなされていました 


トロル君と最初に会ってから 半年以上過ぎてからの事でした


続く 


閑話休題 ケルベロス 外伝 Rちゃんのエピソード

こういう事がありました Rちゃんが高校時代の頃でした 



担任の先生の話を他所に  授業中お絵描きや 空想などぼーーーっと物思いにふけって


頭は別な世界に遠出する事が多いRちゃん


そんな呆けたRちゃんを見るなり 担任の先生は 


真面目にやれと 注意し  注意するたびに 必ずこのような言葉を付け加えていました 


「先生は超進学校に通っていたんだぞ Rちゃんはこんなんじゃ赤点だって取るし 良い学校に行けないからな」


何かと言うと 先生は二言目には  自分が高校時代に通っていた超進学学校のネタを披露していたのです


  そんな先生を見て Rちゃんはこう思いました  先生は超進学校に行っているのだから 


勿論大学は東大なんだろうなあっと 


ある日「 先生は 東大なんですかあ 」 Rちゃんが素朴な思いを素直に口に発した途端 


先生は急に不機嫌になりました あれ?違ってたのかしら でも超進学高校の事を自慢する位だから きっとエスカレーター式に東大に通っているんだよね 



その後 Rちゃんに友達が教えてくれました


「先生はM大学なんだよ  先生に東大って言ったらショック受けちゃうじゃん 」


そうなんだぁ と納得したRちゃん


この頃 丁度ゾンビちゃんが 家庭教師についてくれていた時でした 


ゾンビちゃんはIQ175の天才です  ゾンビちゃんのお母さんと一度会った時 ゾンビちゃんのお母さんは うちの息子は神童と呼ばれていたの と我が子の天才ぶりをIQテストで175を取ったエピソードを交えて話してくれたのです 


図書館でゾンビちゃんに 先生にいつも怒られてる事を言ったら  ゾンビちゃんは こう言いました 



「Rちゃん それはその先生がいっぱいいっぱいなんだよ 生徒に 自分の出身高校を自慢する時点でいっぱいいっぱいなんだよ 気の毒な人だからやさしくしてあげな あんまりそういう所に突っ込んじゃだめだよ 」


それからしばらくしたある日  Rちゃんが赤点を取った時 クラスのみんなの前で 


先生はRちゃんを怒っていた時 Rちゃんは腹の中で こんちくしょーーーーーっと思いましたが


その瞬間 ゾンビちゃんが話してくれた 先生は実は気の毒なんだよ と言う声が脳裏に聞こえてきました


先生は 実は気の毒な人 ・・・・・ そんな先生ならもっと優しくしなきゃ


そこでRちゃんは思いっきり優しい笑顔を作り 先生にこう言いました 


「Rの勉強を教えてくれる お友達が いて  その人が生徒に学校を自慢するいっぱいいっぱいの人は責めちゃいけないよ って言っていたから Rちゃんは先生の事責めない 先生は超進学校出身だったんだよね  凄いですね」


Rちゃんなりに精一杯の優しい言葉をかけたつもりでした 


しかしその言葉を聴いた先生は ぴくぴくと眉間に青い稲妻のような筋を立てているご様子 


あれ?先生 私の言葉に感動してくれたのかな もっと慰めなきゃ (・・;) と思ったRちゃんに 



先生はお母さんと三者面談を行います と冷たく告げました 


周囲と反比例して全然状況がつかめなくなるRちゃん・・・


これは先生の仕返しのつもりだったようです



脳天気なRちゃんをより脳天気にしたようなRちゃんのお母さんが 三者面談に呼び出されました


先生は開口一番 お母さんにこう告げました 


「Rちゃんは 赤点なんですけど ご家庭でも気をつけて指導してください 」


先生は感情的な口調でお母さんに怒りをぶつけているようでした


それに対するRちゃんのお母さんの返答は


「先生 Rちゃんはまずどういうところを間違えたんですか?」


先生はうまく答えられませんでした  その様子にRちゃんのお母さんは逆に怒りました 


「 この学校私立ですよね ちゃんと学費は払ってますよね 呼び出したのに どこをどういう風に間違えたかわからないって どういう教え方なんでしょうか? ひょっとすると教え方が悪いんじゃないんですか?うちのこ 馬鹿じゃないですので ちゃんと教えれば 覚えられます 」


先生は何も返す言葉がありませんでした  三者面談は即終了しました (・・;) 


ひとまずほっとしたRちゃんでした  


家に帰ってから 妹さんに Rちゃんは先生から怒られた事の経緯を何かの折に漏らしました 妹さんは その先生の話を聞くと ふーーーーーん 可愛そうだね 気の毒な人だね  と言い Rちゃんの前でこういう歌を歌いだしました



ちょっと足りない ちょっと足りない 足りないのは 明治ーーーーー♪


それは明治のチョコの替え歌でした  その歌詞が妙に耳にこびりついたRちゃん 


ある日 また担任の先生に 怒られた後 何故かその歌のフレーズを思い出して 口ずさんでいました



ちょっと足りない ちょっと足りない 足りないのは 明治ーーーーーー♪


先生はその歌を耳にしちゃいました 


歌を聞いた先生はより不機嫌になり Rちゃんはそれから卒業まで 先生により細々した事をあげつられて叱られるようになりました


でも天然ボケのRちゃんは歌っていたその歌の皮肉の意味もわかっていませんでした 


なのでRちゃんは 自分が先生に目をつけられるのかわかりませんでした


でも頻繁に怒られてるうちに逆にやがてこう思うようになりました




先生って これだけ私を怒るのだから  ひょっとして先生 私に期待してくれているのかなあ  っと

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